2008/09/27

Christmas has arrived @今朝〜♪

すっかり涼しくなったので、昨日は久しぶりに表参道周回タロ散歩。夕暮れ時のモントークテラス席でワンコと夕お茶。あまりにも、お久なタロ連れなもので、お店の女子たちにタロも可愛がられてご満悦。何せ、ちょっとでも日差しが強いとクロ熊ちゃん故、ハーハーゼーゼーとピンクの舌をだしては暑がりーの、それはそれは気の毒な、もう10歳の老犬なもので。だから真夏はマンションの日陰の裏通りを回るだけ。そんなわけで、帰宅後は爆睡のタロだった。しかし、金曜の夕べにしてはスカスカの表参。涼しさを越して寒さを感じる北風には、天下の表参道も秋を素通りした、まるで寂れたシャッター通り商店街みたく晩秋の寂寥感が漂い妙な気配。いつも賑わい絶えない、あの華やかなアニベルセルのオープンテラスがスカスカなんだから異変です。何だか未曾有のアメリカ金融バブル崩壊劇が忍び寄り、年末年始と来年にかけて世界が大きく変る予兆なのか?米大統領選もある事だし、日本もこのままじゃ~間違いなく民意と言うマスメディアのヘッドラインに踊らされている最大公約数の方たちによって、能天気な日本は取り返しのつかないグチャグチャな大混乱期に突入しちゃうのは確実だろうし。何て、いつになく悲観的妄想がよぎってしまった。一夜明けて目覚めれば、立山に初観雪のニュースが。うわぁー雪~!まだ9月末でっせ!と、PCを開けて見れば、ロンドンのハロッズからのメールは「Christmas at Harrods」だぁー♪さてはてほて、どうしませう。みなさん!今年のクリスマスは。上野千鶴子ご推奨の"おひとりさま"シングルベル?やむなく、SEX and the CITY 張りに女祭りのアラフォーX'mas で紛らわす? そんな自分は、今年もほっこりぬっくりお熱いラブーなバスタブでクリスマスを過ごせますようにー♪♪♪ と 神のお誕生日に神頼みとはネっ。。。 

Harrods だの BERGDORF GOODMAN だの Asprey だの Neiman Marcus だのと
毎日、 HTMLメールが届くけれど、さすがにハロッズは一番早いX' mas!


【追伸】

秋の夜長にあっと読める、第3回日本ケイタイ小説大賞
今年の受賞作「
あたし彼女」kiki著 をぜひどうぞ。
良くも悪くもこうして世代は変り時代は変るおもしろいですよー。
あたし彼女」kiki著

ついでに「源氏物語千年紀賞」もあるようで、ここはひとつ
あなたの恋物語「
男と女」を投稿してみてはー。
ベットサイドの妄想「ハーレクイン」とも
セックス・ハウツー本「カーマ・スートラ」ともかけ離れた
奥ゆかしくも愛欲にめくるめく色恋の
高貴な宮廷のラブロマンス「源氏物語」。
あなたのときめく「
今様源氏物語」を。

そうそう映画なら「男と女」は20世紀の金字塔ですが
そのリメイク版「
男と女 アナザー・ストーリー」もお薦め。
「男と女」1966年
「男と女 アナザー・ストーリー」2002年
パトリシア・カースの「ピアノバー」に酔いますよー♪
Patoricia Kaas "PIANO BAR"

&ご参考までに♪
スイカ

っと。もうこうなったら「おまけ」~
だまされたと思って、まずはクリック♪
ハッピーな "Snow Angel" 楽しいです。
ホーリーな "Snow Angel" 神聖です。
詳しくは必見のこちらを「
スノーエンジェル」*<:-)

世界が幸せこの上ない家族とのメリークリスマスでありますように!!!

2008/09/19

巨匠からの贈り物

人生は出会いと別れの連続だ。年の数だけ、ある時期までは人との出会いは増す一方。がしかし、同時に人生の残り時間は減る一方だ。時間は変らず24時間のリズムで刻まれ。つまり、どうがんばっても出会いの数と時間は反比例して、ご縁があって出会った人との付き合いも淘汰されざる得ない。人生で心ときめき恋におち、めくるめく愛欲に溺れる異性との出会いが100あっても、運がよくて添い遂げあう相方はひとり。つまり、99人とは別れ。そもそも出会いは限りなく100に近い99の別れを前提に成り立っているのか。いや、正確にはやはり100%の確立で別れなのだ。母親の胎内で受精した瞬間から命は死へのカウントダウンが始まるのだから。そう考えると、この世で今日まで生きてきたこと事態が、奇跡の芸術的瞬間の連続だ。生命誕生からの命の綱渡り。神がかった文字通り、自分の意思を越えて命が運ばれる、気の遠くなるような長旅の運命だ。いつの時代も人はみな、二度とない今を生きている。撮り直しもカットも編集もできないライブ。サバイバルの未知なる冒険の連続ドラマを。

生い立ちの流れで理工学部の建築に足を踏み込み、その後、目的を見つけて社会学部の記号に転向した1970年代。そこで将来、人の潜在的欲望を見つけて、事や形にする仕事がしたいと、企ての裏方の道を目指した。卒業際、大手の広告代理店と老舗百貨店を就活し、最終的に新宿から全国で、さまざまな人の「百貨な欲望」を、どこよりも早く見つけて商いする百貨店に就職。食品と婦人服をへて、経営企画室で年間の営業催事計画と商品政策、全館リモデル推進室で、今で言うブランディング、当時はCI(コーポレーティド・アイデンティティー)計画を担当。コンピューターを導入した商品管理の仕組みを作り、品揃えを変え、見せ方を売り方を変え、未来へ社員のお客の意識を変る。その象徴としてロゴを変え、店内外のデザインを変え、広告・広報を変える。僕はリモデル計画の終了とともに、何のあてもなかったが会社を卒業した。27歳だったか。その1980年代初頭は、日本経済も急激な復興期から卒業し、最初の収穫期を迎えたころだったのだろう。広告が画面で言葉で、毎日のように時代の価値観を変えまくっていた。裏方が注目され表舞台に上がるスターの時代。アートディレクター
浅葉克己とコピーライター糸井重里の名コンビは、正に時代のアイドル、看板役者。駆け出しで会社を辞めたばかりの僕には、見上げる眩しい、一回り以上も年上の先輩たちだ。

一刻一秒、時は止まることなく継続しているから、成長期に1年で10センチも身長が伸びても、当の本人には時間の経緯とその変化の自覚がなかったりするものだ。それを教えてくれるのが、1年ぶりに会った、親戚のおじさんやおばさんの「大きくなったねー」だったりで。ここ数年、なりわいの百貨なプロジェクトを司る僕の仕事周りのアーキテクト、グラフィックデザイナー、アーティストたちと仕事をしていて、ふと、自分が彼女らのお父さんお母さんの年齢と同じだったりと、先生と教え子どころか、父と娘のような時間の距離がある事に気づかされて、年をとったんだなぁーと驚かされる。気分は、あの独立したばかりの駆け出しの20代のままなんだけどね。それは同時に、かつて見上げて憧れたスター・クリエーターたちも当然、還暦を古希を迎えていたりで、2度、驚かされてしまうのだが。去年はボツネタになってしまったが、日本の広告、グラフィックデザイン界の最重鎮、
仲條正義さん(74)に25年ぶりに仕事を依頼した。それも無礼この上ない、ボランティアな無償のお願いを。今年は、巨匠、浅葉克己さん(68)に10年ぶりに、これまたズーズーしくも、タダ同然にあらぬ私的なお願いを申し込んだ。大先輩のスターたちと、特別、深い親交があったわけではない。それどころか、2度3度しかお目にかかっていない。にもかかわらず、不思議なことに、ひとつ返事で快く引き受けて頂ける。そこが、僕には今もってよくわからないご縁の不思議なのだが。一ニ度の、しかも短い時間の出会いで快諾を受ける信頼関係が生まれているなんて。今は、堺屋太一さん(74)の私的プロジェクトを、何とか実現に向けて画策、奔走しているが、いずれの大先輩も、日本の広告、デザイン界で、国政、経済界での重鎮たち。その道での業績を称えられ、共に勲章を受けられている方たちばかりだ。そして、後ろをふりかえれば、親子ほど年の離れた、無尽蔵に未来ある後輩女子達に囲まれている。世代の役割をつなぐ。それが今の僕の使命か。時代の糊代。それが僕の宿命なのか。そもそも、生ける物すべてが中間ランナーにすぎない。命をつなぎ、命をつなげる為に、生きている間に会得した生き抜く知恵のバトンを渡す。

劇団ポツドールの舞台を3度ほど観て、目に止まった女優がいた。演技を観れば誰しも必ず印象に残るキャラだ。その後、縁あって彼女と2度ほど会った。名前を見れは、玄覺悠子という、これまた珍しい響きと字面で、記憶に残る名前だ。まだまだ軽いけど、新星、桃井かおりを彷彿させる度胸と愛嬌あるキャラは、今時希有で、当然、女優としては生きる道が細い。が、そんなキャラは希有なだけに、ひとたびレールに乗れれば、オンリーワン街道を、舞台で倒れるまでひた走れるだろう。しかし、現実は当然、業界もお客も、宮崎あおいを頂点とした今のトレンド、メジャーに目が行き、またその対極のお笑い系なキワもの女優が登用されるのが常。なかなか、そのど真ん中で、本格的な脇役の主役を張れる需要とチャンスが乏しく、道はそう生やさしくはない。そんな彼女の境遇と志に、僕は自信を失わずに胸を張って世間を渡っていけるように、巨匠、浅葉克己さんに印籠となるような名刺をお願いしたのだ。その名刺が出来上がってきた。まるで、『 浅葉です。。。玄覺をよろしく! 』 っと 浅葉さんの力強い声が聞こえてきそうな、心強い推薦状のような名刺にノックアウト! ひかえひかえひかえぇぇーーーー 「アサバ印」の後光の差す重鎮の印籠に仰け反った。この名刺は、「浅葉です。」っと裏書された信用書だ。浅葉さんにとって、その信用の証、裏書した玄覺悠子とは、初めて事務所に連れて行ってから、まだ2度ほど、しかも雑談で、時間にして2時間にも満たないだろうに。

人との出会いとご縁で、長く付き合える関係とは、長い人生の道のりで、池の飛び石のような関係ではなかろうか。たとえ時に間合いがあっても、いつ何時会っても、一瞬の出会いで、次の一歩が進められる。何か運という次に運ばれる目に見えない信頼関係が一瞬にして結ばれている。そんな気がしてならない。つい最近、大阪の三ツ山古墳を幼少期の遊び場にして育った、ブロンドのまだ京都造形芸術大学に通う学生アーティストと偶然出合った。英米二重国籍の学者を父に、生粋の浪花の母を持つ平成生まれの大阪っ子。彼女は銀閣寺の山すその、築100年以上は経つであろう鄙びた古民家で一人暮らしをしている。毎朝、鳥のさえずり、小川のせせらぎで目を覚まし、森の香りを深呼吸しながら、銀閣寺の湧き水をくんでの夢想家ぐらしだ。トミモとあきな21才。外見はハーフというより外国娘、キューティーブロンドそのものだ。僕は、この先どう化けるか、どんな花を咲かせるのか、わくわく、どきどき、そわそわ、うきうきしながら、また応援したいご縁に出会えてほくそえんでいるわけだ。ミックジャガーの隣人のような事が起こるのが人生だから。

【追伸】
末永いお付き合いのご縁とは「
ミックジャガーの隣人」ぜひご一読を。
浅葉さんには重ねて感謝!ありがとうございます。

2008/09/09

蕎麦屋の出前!

やばいっス。チョーやばいっス。今夜は蕎麦屋の出前!締め切りすぎた原稿と七転八倒な格闘日。何分すぐ筆圧上がり、気がつけばオカダ節@大声になっちゃう性分ゆえディープなネタをマイルドにしなきゃっと苦心惨憺。馴れないだけに悪戦苦闘で重圧に筆が進まずか。幸い大迷惑をかけているにもかかわらずトロント帰りで時差ぼけ中?「鴨せいろ」よろしくです!?と編集者Mさんのやさしいジョークで救われながら〜ささぁ~さぁ~さぁ~さぁ~ 羞じも頭もかきむしり〜 やるぞー!書くぞー!吠えるぞー! シュプレヒコーーーール!!! てなわけで苦悶な夜の気分転換に、とびっきりのすてっきな1987年産をご紹介。チャーミングなアートとアーティストトミモとあきな一服の清涼あーと〜 まずはご覧あれれれれぇぇぇぇーーー

Art Project " TOMIMOTRAVEL"

追伸 重圧の一仕事終えたら葉巻一服~~~「トミモとあきな」9月11日、東京上陸!乞ご期待!うわぁ~やばいっス。ブログ書くなら原稿書けっ!って耳鳴りがー

2008/09/05

「ナイトプール」と「海中ホテル」

昨夜は久しぶりの熱帯夜。プールに飛び込みたい夜だから夏の終りに記しておこうか「ナイトプール」と「海中ホテル」。まずはもうすっかり定着しちゃったナイトプール。今年の旅行各社のサイトでは、どこもかしこも都内で屋外プールがあるホテルをいっせいに取り上げて、さながら「ナイトプール」キャンペーンの様相だったけれど。そもそも「ナイトプール」なんて何ともリゾートチックな魅惑的表現は、外資系5星軍団が揃い踏みした昨年、迎え撃つ元祖国産近代ホテルの雄「紀尾井町のホテルニューオータニ」が、その対抗策として客室の改修、回転レストランの再生、都内最古の屋外プールの価値再創造とシンボリックな3大整備の一大リニューアルを敢行した際に名称したプールサービスのキャッチフレーズだった。本館の客室は都内随一の緑園地帯を眺めるにふさわしい開放的な足元からのピクチャーウインドーに、創業時からのシンボルマークながらすっかり花やしき級に懐古感漂っていた屋上回転レストランはその場でこしらえて頂ける和洋中に鮨、揚げ物、鉄板焼きとスイーツを加えたシックなビュッフェ「THE SKY」に、そして古くから名庭園に屋外プールを持つ価値を生かして、熱帯のような東京の真夏に優雅な大人の水遊びを演出したサービスとネーミングを。これが都心で働く、それこそ外資な方々のアフターファイブにスマッシュヒット。一昔前なら退社後の屋上ビヤガーデンさながらに、プールサイドでビジネスウエアを脱ぎ捨てた男女が水着で裸でリカーもディナーもいただけちゃう、エキゾチックな東京の熱帯夜にうってつけな都心のクイックリゾートが誕生。何で今までこうではなかったのかが不思議なくらい東京の都心にふさわしい大人の夏夜の水遊びが密かに大流行しちゃったってところだろうか。まさに水際立ったブランディングの勝利。リニューアルの成功はあのトレンドリーダーな神田うのが自身の華燭の典会場として選んだ事が証明したしネ。


僕は離婚&恋愛貧乏でなければ生涯ホテル住まいをしたいほどの足掛け40年におよぶホテルマニア。だから当然、大概のホテルはその都度、相方を伴い使い心地を試してきたが、正直なところ鳴り物入りで登場した豪華絢爛な5つ星ホテルも新宿、渋谷、五反田のラブホテルも僕には等価にしか映らない。というのも、かつてバブル期のリゾートブームに登場したフォーシーズンズホテル東京椿山荘を除けば、新参外資5星軍団は、表向きにはここ10年来の国際化した金融、IT関連の新興成金ビジネスユースが背景にあるから破格な高額料金と異常な豪華施設を都内一等地に作りえるが、少々乱暴にいえば宿泊の実態は高額を支払えるニューエコノミーな成金族のラブアフェアーなラブホテル状態だからだ。試しに宿泊予約を入れようにも週末はもちろんの事、平日だってふたりの時間仕様な高額部屋から完売御礼。なかなか予約が取れない。外資&関連バブリーな会社の持ち部屋と国内外からの純粋観光客や単身ビジネストリップ族を除いて、誤解を恐れず過激にいえば新参外資5星軍団は白昼堂堂と高額払っての情事の城「目黒エンペラー」状態だなぁーと宿泊するたびに客と場の空気から感じてしまう。かくいう当方は相方ともども都心住まいながら超多忙で不規則な時間帯の仕事柄ゆえやむなくふたり時間を過ごすためには気分転換に便利と利用させて頂いてるのですがネ。おんなじかぁ?笑


ホテルというサービス産業界には古くからよきホテルの定説としてサイレントホテルという言い方があるが、正直なところこの感覚はあまり好みではない。集中した孤独な仕事でこもっても、ふたりだけの甘味なラブエスケープでこもっても、静かでプライバシーを守られた客室から一歩外に出ると様々な利用客の非日常の賑わいと選択肢豊富な飲食・サービスが適度にあるのが居心地いい。非日常という事では政界、財界、角界(相撲界)などなどの会合、パーティーなんてにしょっちゅう遭遇する環境で。それと最も重要なのが緩衝地帯。都心でありながら一歩外に出ると目にまぶしい都会の喧騒瞬く環境であっては正にラブホでエスケープな余韻が興ざめだ。と言うわけで、趣ある古参ホテルの帝国オークラニューオータニを比しても僕は断然ニューオータニ派なんであります。曰く因縁由緒正しき広大な日本庭園の中には"山茶花荘"なだ万本店や"清泉亭"に小池のほとりのこれぞ隠れ家、鉄板焼きの"石心亭"に"もみじ亭"等々と離れ感と風情ある佇まいが。その外延にはお堀と迎賓館、赤坂御用地、神宮外苑の緑地帯が広がり、視界には新宿御苑も遠く明治神宮の杜まで緑が続く。加えて言えば赤坂、四谷、神楽坂と周辺には大人の男女のさしつさされつな散策に良さ気なお店が多いしと。元来かぶく気質だけに今時のお若いガールズたちの「ラブホ」チックな「ラグホ」感に合致した繁華街の歓楽街の5つ星とは肌が合わない。多少古臭くても、世界の5つ星を渡り歩いたスマートなエリートスタッフがいなくても、絢爛豪華な最新施設じゃなくたって、海外からの超高級レストランがなくっても、時を積んだシミシワ日焼け面(ずら)の施設と代替わりをしながらのお得意様たちへの顧客サービスには新参が追いつけない風味と風格を感じてしまうからか。


思い起こせはホテルニューオータニとのご縁は古く、東京オリンピックに合わせて国策として開業した1964年の翌年、当時小4だった僕は家族とのお初な東京観光旅行で初めて宿泊した。もちろん人生初のホテル体験。そういえば飛行機にもこの旅で初めて乗ったし、部屋から初めて富士山を見た初づくしの鮮烈な思い出ばかりだ。時は高度経済成爆発期の日本。そのシンボルが新幹線と空の旅、名神高速と自家用車、丹下作品の現代的な五輪施設と近代ホテルニューオータニだった。以来、中3には高校受験で、大学時代はそれこそプールのシーズン会員パスなるサービス(期間中はロッカー、タオル、プールが自由に使える手ぶらでいける都心のプール)があって、アフタープールには夕日を浴びながら当時としては希有な南国風レストラン「トレーダーヴィックス」でこれまた生まれて初めてのトロピカルドリンクの代名詞マイタイやグアバジュースなんて飲んでたり、考えてみればこの歳までこのホテルとは本当に縁が深い。たぶん僕のホテル原風景なんだろうなぁー。これで妻子あれば間違いなく2代続けて利用客になっていただろうに。さてさて、ホテルニューオータニが1960年代後半の東京を象徴した建築だったことは1962年の第一作「007 ドクター・ノオ」から世界的大ブレークをしていたボンドシリーズ第5作目「007は二度死ぬ」(1967年)の舞台に日本が選ばれ、名神高速を疾走する歴史的名車、日本初のオープンエア・スポーツカー トヨタ2000GTとホテルニューオータニが悪の拠点施設として重要な背景役に登場した事が小6の少年には目を見張るカッコいい夢の新世界そのものだった。そう考えると今の子供たちに鮮烈に焼きつき憧れる夢のような国産建築って東京にいや日本にあるんだろうか?っといつものオカダ節@大声が吹き出しそうになるよ「カーサブルータス」の皆さぁーん。笑


007は二度死ぬ」(1967年)の前作が海中秘密基地と海中秘密兵器満載で何より海中での戦闘シーンが秀逸な「サンダーボール作戦」(1965年)だったが、それから44年、ついに来年(2009年)文字通り油水のごとくオイルマネー使い放題のドバイに"ハイドポリス"という「海中ホテル」が誕生する。世界最高峰のホテル通称アラビアンタワーだの動く超高層ビルだのと話題に事欠かない建築のデズニーランドに今度は「海中ホテル」だ。もはやドバイってハリウッドの映画セットが現実になっちゃう建築遊園地か。っとは言え総工費がたったの700億円!六本木ヒルズと同額だから考え物だ。ベガスのカジノ・ワールドとドバイのボンド・ワールド。そもそも砂漠ってエンターテイメントとアミューズメントな聖地なのかも。そして貧弱な肉体と頭脳で身の程知らずな僕は幾つになっても美女とホテルのプールサイドを夢見る永遠のボンド世代なんだろうなぁー。ナイトプールでグアバジュースとは情けないけれどネ。。。笑


Hydropolis Underwater Hotel, Dubai, United Arab Emirates

 
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