2008/07/30

「イブ」で「リブ」と。。。

やっと来たぁー「イブ」。何とも粋な名前だ。スターシップらしく女性の名前。宇宙への「前夜」で宇宙への「初女」航海。カテゴリーキラーの革命児ブランソン氏率いる英・ヴァージン・グループの宇宙旅行事業は「ヴァージン・ギャラクティック」と名称された会社。ついに、そのバージンからマザー・シップ「ホワイトナイト2」が公開された。本当に宇宙旅行は普通な事になるまさにイブ、前夜だ。


僕が中学生ぐらいのころか、南極旅行が旅行代理店から市販された。まだ海外旅行だって高嶺の花、行けるなんて思いもよらない時代。少年にとってはそれまで科学雑誌をむさぼり妄想した探検家が行く極地のイメージだった南極が、町の名士だったお医者さん老夫婦の豪華な旅行になって拍子抜けした覚えがある。たしか定かではないが1000万くらいはしたのではないだろうか。やがて価格はクラウン(トヨタの当時としては最高級車)1台くらいになり、近年では100万を切るお手軽・お気軽な観光地となっている。リオのカーニバルに行くより安いかも。


ヴァージンでの「イブ」の旅はお一人様2100万くらいだそうだ。あっという間に500万くらいに、10年もすれば100万台になっちゃうんだろうなぁ~。大気圏外から眺める母なる地球に月。もう普通に暗黒の大宇宙と水の惑星地球を体感するのだ。歴史はくしくも40年前の映画「2001年宇宙の旅」(1968年)ほどには進まなかったが、ともかくこれで宇宙旅行はお手軽・お気軽な観光地。まぁ~たかだか垂直に600kmぐらいの旅だけどね。


そんなこんなを2年前の過去ブログ「未来との遭遇」に書いたのだが、その主人公たちもいよいよデビューの時が来た。先週末から奔走しているのは上海・建築プロジェクト"20代建築家ユニット"世界デビューと北京・オリンピック"こけしんだるま"世界デビューの企て。すっかり中国ずいたそんな日々に舞い込んだVIRGIN GALACTIC ROLLS OUT MOTHERSHIP 'EVE'。こりゃマジで運良く長生きできれば、僕は原宿から人生最後の引越をして月面のロッジで地球を眺める最晩年をすごしていることになりそうだ。トカラのお月見団子をほうばりながら。せめて、マイ・ファニー・ラスト・ラバー「リブ」と「イブ」でフルムーンの旅に乗船したいものだ。 人生最後のハネムーンに。

2008/07/26

ガンバレ日本!北京オリンピック!行ってきます!

ガンバレ日本!北京オリンピック!行ってきまぁーす!と、言っても "だるま" がネっ。人生は七転び八起き。そう、一筋縄ではいかない紆余曲折の連続、そう簡単に思い通りにならない波乱万丈なものなのですよ。だから相撲で言うところの八勝七敗で勝ち越し。トータルで1つ勝てばいい。人生には垂直に高速に昇れるエレベーターなんて存在しないんですね。日本最高峰3千メートルの富士山の頂上を目指すんだって裾野の広い底辺をジグザグジグザグ遠回りして一歩一歩休み休み行くしかない。そうすりゃいつか必ず高みにたどり着く。世界最高峰8千メートルのエベレストまでの道のりはその高さ分、さらに底辺は広く長く遠い。天候と言う自然の気分「運」には逆らえない、だから思い通りにはいくはずもない。焦る苛立つ自分自身との戦い"我慢のゴルフ"なんですネっきっと。 さて、話の発端は2007年「今年は"だるま"を創りたい」と、応援してきた桑沢出の奇才後輩女子クリエーターみっさん君から届いた新年の抱負が綴られたお年賀メールに始まる。何て元旦らしいご利益満点な縁起のいい話なんだろうと、すかさず「イケル!やろうぜ!」で応援開始した私的プロジェクト"missan"計画がスタート。何たって人生は七転び八起き。生きている限り世界のすべての人たちが通過する必須科目。その人の希望、夢を託し、その道のりを鼓舞し励ましてくれるシンボルこそ"だるま"じゃないか。人類共通の祈願の象徴。こりゃアートな作品としては正にMIJ(made in japan)にふさわしい。回転寿司に未来ロボットにアニメにコミュケに縁起モンの"だるま"だよ。てなわけで、いくつか試作を開始して、そのサンプルを企業や個人に配布しながらの試行錯誤。合格祈願、安産祈願や選挙の当選に、映画のヒット、事業成功、恋の成就に健康回復と、願掛け祈願はたくさんある。なのでまずはCNNで世界を駆け巡る各国の首相、大統領選に謹呈!「フォーブス」誌を賑わす経済人たちのデスクにはサクセスの証"だるま"だ!と世界戦略をぶち上げて1年。とついに、人類共通の緊急課題CO2削減イコール世界平和!の頂上会議サミットが洞爺湖 日本開催ときた!まさに"だるま"の世界デビューにはうってつけの晴れ舞台。絶好のチャンス到来だ。G8の円卓にラベルをはがした「ぺリエ」と隣り合わせに我がmissan"だるま"が各国首脳たちの前に居並ぶ絵図らを目指したもののスタートがイマイチ遅く機を逸してしまった。

眩しく輝くmissan "だるま"。ガンバレ日本!目指せ金メダル!

ところがだ、これまた袖触れ合うも何かのご縁。一昨日ハリー・ポッター シリーズ完結編「
ハリー・ポッター 死の秘密」が日本でも発売されたが、その日本版の表紙画、扉絵、挿絵を描いてきたダン・シュレシンジャーのプロモーションをして来たご縁から元オリンピックマラソン代表で、現在はマラソン解説者の草分け的存在 増田明美さんと親交が繋がり、明美さんが"だるま"を北京へ連れてってくれることとなる。マラソン選手の金メダル祈願に、ガンバレ日本!日本選手団たちに夢の想いのお守りにお役にたてる日が到来した。実はNY生まれで現在はロンドン暮らしの画家ダン・シュレシンジャーの国内プロモーションを展開する過程で、彼がイェール大時代にナイキ社の招聘で米国代表選手としてオリンピック出場の為の強化合宿に来日し、その時のチームメイトが増田明美さんだった事を知り、僕はダンと明美さんを20年ぶりに引き合わせた。写真は日本での初個展をフォーシーズンズ・ホテル椿山荘で開いた時のオープニングパーティーに、ダンにはサプライズで密かにお呼びした明美さんと再会した瞬間の1枚。話は膨らむが、画家として鳴かず飛ばずだったダンとハリー・ポッターとの出会いもまた、20年の時が実った素敵なご縁の連鎖なんですがね。必読の詳細はこちら「ミック・ジャガーの隣人」をぜひ!

ナイキ社の招聘で千葉合宿して以来20年ぶりに再会した元マラソンランナーのふたり。

しかし、これで目出度し目出度しといかないのが人生の面白いところ。ふぅ~~~っ。。。何とこの千載一遇のチャンスに肝心要の作者みっさん君が心身不調と相成り、無念の出場断念。ととところがだ、さすが "だるま" はしぶとい。ていうか私がしぶといのか?ピンチヒッターに"こけし"作品を創り続けてきたタケイ・E・サカエさんが名乗りを上げてくれる。"こけし"と"だるま"のコラボレーションで新作ハーフ君誕生だ!いやはや人生は本当に面白い!紆余曲折の山あり谷ありのマラソンだ。後は何とか8月16日の便に間に合いますように。増田明美さんのカバンと共に北京で日本の夢の応援が出来ますように!ガンバレ"こけしだるま"!ガンバレ日本!みんなの努力が夢が叶いますように。しかし、"だるま"らしいデビューだなぁー。じみじみ。

タケイ・E・サカエ さんよろしくです!

2008/07/19

満月もうだる熱帯夜の巨匠と一服エロ談義


圧巻!言葉を失う深さと広さ。と感想を吐いてみると変な言い方である事に戸惑う。そりゃそうだ。猿と人を分かつ起源は文字と言葉。日本のグラフィックデザイン界で彼ほど線と言葉を突き詰めた文字を探検し続けているデザイナーはいない。その文字の作品群を見て言葉を失うとはね。雨上がりで異常に蒸し暑い東京ミッドタウンのむせ返る芝生の先の「21-21 DESIGN SITE」で明日、7月19日(土)から9月23日(祝)まで開催される浅葉克己祈りの痕跡。展」オープニングパーティーにガッツな女優玄覺悠子と出かけてきた。過去ブログにもあるとおり、今イチオシの女優 玄覺悠子の私的な名刺をお願いし、なおかつ堺屋太一氏の特命を受けて企てている世界に類例のない日本固有の文化「女子プロレス」再生プロジェクトの知恵袋を浅葉さんにお願いしている手前、くだんの「大吉慶祝」2本入りを祝いに持参しの御礼とご挨拶でもあったのだが。


僕は過去さまざまなアーティストの個展オープニング会場に出向いてきたけれど、およそ1000人を越す多彩な顔ぶれが集結した個展を経験した事がない。作品の精度と総量に圧巻!絶句!来客の数と幅に圧巻!絶句!さすがは駆け出しのデザイナー時代から地球を舞台に最前線を誰よりも縦横無尽に駆け抜けてきたもはや重鎮、巨匠ならではだ。ニューオータニでの選挙資金集めの政界パーティーだって1000人規模は首相候補者クラスだ。まるでちょっとした商業ビルの開業セレモニーのごとくの華やかな賑わいなのだから。これがいちアーティストの個展オープニングなのだ。だから知り合いにも多数で会った。楠田枝里子さん、安藤和津さん、榎本了壱さん(アタマトテインターナショナル)、そして田中一光さん亡き後、日本のグラフィックデザイン界の最重鎮 仲條正義さん。もうお世話になりっぱなし不義理にしっぱなしの方々でアタマ下げっぱなし。ともかく圧巻!会期が長いのでじっくりゆっくり空いていそうなころあいを見計らって行かれる事をお薦めします。グラフィックデザインがコンピューター時代に入って15年くらいか、もはやmacをいじれば誰でもデザイナーに見えるその気になれる時代。そんな中、未だに1mmにフリーハンドで12本の線が書ける68歳。糸井重里にして今時こんなヤツはいないと言わせる線と文字の職人。重要無形文化財の仕事を。グラフィックデザインの真髄を堪能されたしです。奥深く広大な宇宙を。あの広い空間が狭く感じる個展です。


満月が熱帯夜にうだり、とろんとけだるそうなぼやけたその明りの下、巨大なギャラリーに入りきれない鈴なりな来客たちが入り口でシャンパンを片手に談笑する。人気DJが音と映像を回しトランスさせるわけでも、ハリウッドの外タレ来日会場でもないのにまるで真夏の夜のレイブだ。


朝から新聞、雑誌、TVと分刻みにさまざまなメディアの取材を受け、夕方からは1000人もの来客と挨拶を交わし、もういいだけ飲んだ赤ら顔の浅葉さんが会場からひっこり薄暗がりの建物の裏に逃げ出しタバコを一服。僕も連れタバコをしながら玄覺と浅葉さんのエロ談義でひと息のお供を。写真はまさにエロジジイとゲンカクのツーショット。暗がりでよく撮れたもんだ。タバコ2本の気休め後、浅葉さんは再び1000人が待つステージへ。僕らは熱波を引きづり六本木の「ハバナカフェ」で夕食を取り、けだるそうな満月が照らす夜道を歩き青山のハワイ島「ムームーカフェ」でしばしクールダウン。結局、原宿まで歩きの帰宅。梅雨明け前夜の帳はおりたのでした。ふぅーーー。暑い熱い一日でしたぁー。

2008/07/14

初体験と誕生日とカッコいい職業

過去ブログ「女子プロレス・デビュー」にある通りのいきさつで7月13日、女子プロレスを初体験した。それまでテレビ映像を見て感じていた女子プロレスは八百長が蔓延るもスポーツに見えていた。しかし人生何事、百聞は一見にしかずだ。食べてみなけりゃわからない。53歳にして、それは八百長のあるスポーツとはおよそ別物、脚本と演出のある危険な格闘技を観客も巻き込みながら披露するれっきとした2時間のお芝居であると知り鱗落ちまくりだった。リングというステージでのまさにエンターテイメント。訓練された危ない技を駆使した激しいお芝居。まるでタネがあるのを承知で騙される手品だ。プロマジシャンのショーを見た時の気分なのだ。演技と構成・演出がおもしろいほどに新鮮で心地いいい危険が楽しいインプロビゼーションだったのだ。

ニアックなファンのお兄さんがいつもシャッターチャンスに頭ひとつお邪魔する

ところは新宿歌舞伎町のFACE、尾崎魔弓率いるOZアカデミー女子プロレス『OZ-DOUBLE WIZARD』をリングサイドで観戦。ちょうど目の前の新宿コマ劇場では人気劇団「新感線」の『五右衛門ロック』が公演中だが、OZアカデミーとはまさに劇団。「ナイロン100℃」「ペンギンプルペルパイルズ」「毛皮族」「鹿殺し」「ポツドール」「乞局(こつぼね)」等など演劇界には時代とともに様々なリーダーたちの旗揚げの元、様々なテイストの演劇スタイルがあって、一口に演劇・舞台好きと言ってもかなり細分化された世界。その劇団にはそれぞれフェチなコアファンが付くように、女子プロレスという格闘技を操る演劇・舞台好きにも、各団体(劇団)固有の演劇スタイルに対してのコアなファンが付く格闘演劇の世界だ。女子プロレス界のリモデルを企てるプロジェクトに首を突っ込んで正直なところプロレスにはあまり興味関心がなかったのだが、これから他劇団(団体)を見て回らねばと俄然、好奇心に火がついてしまった研究しがいのある興味深深な世界。そして公演が終わった打ち上げの席は、まさに舞台初日を終えた打ち上げの風景だった。

写真右の白シャツ様が73歳のお誕生日を迎えた堺屋太一氏。
左に尾崎魔弓、奥にアジャコングら、今宵のOZレスラー達が。

OZ尾崎の大ファンで女子プロレス復興の言いだしっぺでもある堺屋太一氏73歳のお誕生会ともかさなったその打ち上げは2重に盛り上がった。もちろん僕は横尾忠則デザインの新潟産のお酒「大吉慶祝」を持参した。会場は偶然にも新潟地酒の「ぼんや」。

舞台(リング)もいよいよ最後の山場。写真右がレフェリー伊東幸子

そしてこの日、僕の人生を変えたのは伊東幸子という女子プロレスのレフェリーだった。この世にこんなにカッコいい職業があろうとは。僕は女子プロレスファンにはならなかったが、伊東幸子と言うレフェリーにはぞっこん惚れた。舞台(リング)でレフェリーという役の演技がキレまくりにカッコいいのだ。七変化の表情、動きのいい立ち振る舞い、色気のあるアスリートな仕草、絶妙な立ち位置、いや抜群のセンスだ。こりゃやっぱり僕は自覚せざる得ないタイヘンなヘンタイだ。レフェリーファンとはネ。ファンレター送らなきゃ。

【本日の演目】

第1試合 /シングルマッチ/30分1本勝負
輝 優優 VS 武藤裕代
第2試合 /シングルマッチ/30分1本勝負
デビル雅美 VS 宮崎有妃
第3試合 /シングルマッチ/30分1本勝負
AKINO VS KAORU
第4試合 /6人タッグマッチ/30分1本勝負
アジャコング/豊田真奈美/松本浩代 組「輝組」
尾崎魔弓/井上貴子/悲恋 組「尾崎軍団」
第5試合 /タッグチャンピオン決勝戦/無制限1本勝負
カルロス天野/ダイナマイト関西 組
永島千佳代/加藤園子 組

上演およそ2時間、お題はワンドリンク付きでしめて7500円なり。
ちなみにお向かいで公演中の劇団新感線「五右衛門ロック」は12000円。
それも入手困難なチケット。う ぅ ぅ ~ むむむ。。。

2008/07/11

今夜もテンコ盛り表参道オカダリビング

原宿に住んで5年。ゲコとワンコとタバコのせいで行きつけの店はみなワンコもタバコもシンヤもOKなカフェばかりだ。朝食がてらの朝使用なら「カフェ632」のテラス席。昼下がりと黄昏をワンコとおふたりさまなら「カフェ・ココンゴ」のお外席(ここは犬連れ様のS席だ)。それとタロチチがトイレを借りに立ち寄る緊急使用な「アニベルセル」。極めつけがいつでも朝までOKで超重宝なのが「ロータス」と「モントーク」。その「ロータス」なら1Fソファー席で定食とお喋り。「モントーク」なら2階のテラス席か3階のソファー席で夜食にデザートそしてお喋り。ここでの常席はコルのLC2(1P+2Pのコーナー)。この両店はとにかくヘビロテだ。だからお店のお嬢さん方も親切きわまりない。中でもモントークはほとんど自宅のリビングのごとく後輩、友人、知人、の女子を迎えて、もう恥ずかしいほど日々深夜閉店まで使わせてもらっている。ちなみに閉店はロータスの4時~、モントークの3時~。この季節ならもう夜も白むころまで。

ペローラ・アトランティカ」のテラス席からの表参道(ここ年中使えます)

朝パソコンを開けるとひと月ぶりな友人のオサレ&ステキ編集者M女史からのメール。とてもタイムリーで僕的には有益な海外情報とともにお茶しましょーとあったので返信するより直電話。こってりした共有懸案とさくっとつもる話も熟していたおり、8時半に表参道の
GYBEビルにあるポルトなお店「ペローラ・アトランティカ」でご飯会と決めた。この店、このビルがオープンした昨年から一番気になっていた店。やっと入るきっかけができた。何せ日々タロ散歩で彼は必ずこのビルの1階にあるシャネルの角でPしゃうワンコお気に入りのビルなのだ。ついでに言えばランバンの角も彼のドックマーク、いやブックマーク。この2ヶ所ははずせない地元ワンコたちのPポイントだ。夕方、東京インテリアデザイン界のスター事務所に勤める建築系後輩女子君から電話。同業の彼氏君と公私ともども独立開業したいという人生相談の電話だった。仕事柄、終電の時間帯じゃないとふたりが揃わないと、夜中の12時に我がリビングルーム「モントーク」で会うことにした。つまり8時半から親しい友人と大人の夕食。12時から親しい子供たちとのお喋り。それって気持ち時間に間合いが?と、ここからがいつもの悪い癖だ。そもそも誰と会っても話は尽きないだけにいつも時間が足りなくなって知りきれトンボなお開きにもかかわらず、この微妙なすき間を埋めたくなっちゃうのだ。そこで首尾よく今イチオシなガッツな女優 玄覺悠子を誘いつなぎ合わせた。宣伝マンとしてはオー・パーフェクトブック。

夜風が心地よいこの季節「ぺローラ・アンティカ」の夜テラス

そして
ペローラ・アトランティカのテラス席で待つ事30分。しかしこの待ち時間がぁ~気持ちよかったぁー。楽しい会話がゆらすキャンドルの灯りに照らされた賑わうテーブルも嬉しそう。その至福な夕餉の遠くにパークハイアットの明かりがぼやけ。並木のスカイラインを目の前にして、はずむお喋り、往来の車、そんな表参道ライブな音と景色を眺めながらひとり夜風にさすられて。。。うわぁ~なんてきもちいぃ~。と、時も忘れる悦も束の間、Mさん登場。やっとご飯に話に入るやおっと意外な方向から女優登場。普通は店内からお店の人に案内されて来るところが、4階の共用通路の非常口からテラス席へ乱入だ。実に彼女らしい。いまだ若輩映画女優ともはや重鎮映画誌編集者、ふたりはともに今夜が初対面さん。ふたりをつなぎ話もご飯もつきぬ間にエエーっもう閉店?時計は11時を回ったところだ。

モントーク」3階の勝手にリビングルーム

店を出るなりふたりには12時までの中途半端を隣のビルの
モントークでお茶に付き合ってもらう事で、予約の2階テラス席に着いて一息つく間に、今度はお約束の後輩カップルF&O組み到着。いっきに5人はそのまま3階のリビングへアップグレードだ。いやはや揃った今宵のキャストのみなさんは今日がおのおの初めましての僕のうれしい友人たちだ。20代の建築デザインのカップルF&O組み、30代のガッツな女優 玄覺悠子、40代のオサレ&ステキ編集者Mさん。それに糊しろ役は50代の不思議な企てモンと各界各世代の揃い踏み。紹介もそぞろに座長を差し置いて質問魔の玄覺悠子、さすがつっこみシャープなもはや重鎮編集者Mさん、しんがりはオカダ節炸裂な座長。あれよあれよであっという間にまたまた閉店のお知らせだ。そもそも後輩カップルとの個人的な極秘相談タイムだったはずなのにのネ。スマン!すっかりテンコ盛りな大人数になっちまって。そんなこんなが僕の表参ライフなんでありまする。本日、ご出演のみなさま本当にお疲れさまでした。一同撤収ー!
追伸:帰宅後PCには早速、カップルさんたちから謙虚なお礼メールが。大丈夫ですヨ。君たちの未来は。安心してふたりで人生を建築デザインされたしです。

ついでに 《タロとふたりのお気に入り黄昏カフェ案内》
休日の黄昏時には紀尾井町は清水谷公園に面する「
オーバカナル
平日の黄昏時には神宮外苑絵画館前の銀杏並木に面する「
カフェスペイラ
ついでに 《今イチオシのガッツな女優 玄覺悠子(げんかくゆうこ)》
みなさん7月20日(日)深夜2時30分からぜひ見て下さいネー。
テレビ東京「
デリパンダ」。ちゃっかり主役ですって3人しか出演しないらしいけど。
しかも5分のミニドラマですけどネ。ガンバレ!ゲンカク!

★今回使用写真はお店のサイトからのお借り物。あしからず。

2008/07/07

祝いの品の直球勝負

ここ数年、祝いを贈る機会が激増した。と言うのは、IT時代もインフラ設備からその運用期に至ってアニメや映画、音楽といったコンテンツビジネスが空前のバブル産業と化して生業である楽しい企ての領域に入ってきたからなのだ。そんな流れと重なるように大学時代の唯一の級友、堤幸彦はあれよあれよと日本一忙しい映画監督としてNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演しちゃうしで、知らぬ間に重鎮から新人まで芸能・エンタメ業界に知り合いが増えていた。そんな業界のお付き合いでは、やれテレビの生放送などの出演祝いだ、舞台の初日に千秋楽だ、映画の公開初日舞台挨拶にクランクイン、クランクアップとその打ち上げ等などと新参者とは言え儀礼の祝いの機会が増えたというわけだ。そこで今さら業界風に定番を贈っても何だし、御花を贈ってもその大きさと名前で序列が決まるしで、最近、もっぱらこの2品を祝いの品の切り札として重宝している。その名のとおり見事に直球がヒットするのでね。難問山積の七夕サミットにも贈りたいものだ。世界の未来の地球のために。(笑)

横尾忠則デザインによる御目出たい日本酒 『大吉慶祝』

ひとつは写真の御酒(日本酒)、銘酒の里は新潟の「
岸本商店」『大吉慶祝』。もうひとつは御菓子(和菓子)東京飯田橋の「萬年堂」その名も『御目出糖』。 お祝いの席に、陣中見舞いに、楽屋へ持ち込むには絶好の2品。しかもその2品とは多少の縁があるだけに。横尾さんはもう10数年前、「滝」シリーズで「Then and Now」を描かれているころ、縁あって札幌の平和の滝にお供した。その時の個展で自身の作品(以下写真にあるリトグラフ)をゲット。何とエディション 5/150 と作家保有コレクションだ。


写真は我が全盛期の札幌は円山「裏参道」の自宅。ブルーの椅子の横にくだんの横尾氏60年代の作品90年代の滝が組み合わされた「Then and Now」が。

日本酒 『大吉慶祝』 新潟市 「岸本商店」
〒953-0041
新潟県新潟市西蒲区巻甲2186-11
TEL 0256-72-2446
御菓子 『御目出糖』 (おめでとう) 飯田橋 御菓子司 「萬年堂」
〒162-0824
東京都新宿区揚場町2-19徳ビル1F
TEL 03-3266-0544
http://www.omedeto.co.jp/

『おめでとう』 とのご縁は
http://blog.goo.ne.jp/stimulis/e/02aab329e366ce1bd057aea01e4b0e97

2008/07/05

ヘンタイ猛煙家のひとり言

僕は自他共に誇るヘビースモーカーだ。今時、尋常じゃない化石的チェーンスモーカーだ。しかも愛煙の煙草はショートピース。香りと強さがたまらなく、それに小さなパッケージがポケットに入れてもかさばらずで肌身離れず安心快適なのだ。加えて大のエスプレッソファン。濃厚な苦味の中毒患者だ。計量不能なほどガブ飲みする。そんなわけで煙に燻され苦味に麻痺したお口直しに、これまた炭酸水をヘビードリンク。渋強いイタリア産の天然微炭酸水サンペレグリーノを飲み続けてかれこれ20年。最近はネットでワンクリック注文のお陰様で安価に大量に飲みまくれる。500mlのペットボトルを日に5~6本。もっとも煙草も6~7箱なのだが。そして止めはド級の甘党。ヘビースイーター。そんな言葉があるのか?ないのか?深夜12時を回るころには、まるで電池切れのおもちゃのように思考も身体も動きが鈍くなる電池切れのロボットだ。しかしひとたびガッツリこってりケーキをほうばればたちどころに再生復活。単純明快再起動。だから濃厚な煙・水・甘・苦、それに濃密な愛があればひょっとして不老不死かも。


写真は隔週の勢いで3泊イタリア買い付けの弾丸旅に出向く青学角にある某有名イタリアブランドの怪物バイーヤー女子君(ひとりで年間100億以上は買いまくる)の気遣いから帰国の度に届くイタリア土産のバームクーヘン(伊で独とはこれもおかしな話)。我が生存に必須な四種の神味。もちろんひとりで一口だ。

さて話は、1月7日からついに都内のタクシーまでもが禁煙になった車内での新発見!いや再認識か?カフェでも会議室でも路上でも禁煙が日常化して久しいが、タクシーはそんな会議のイライラから開放されてひとり一息つくには絶好の移動手段だった。ホッ と一服クールダウン。次の打ち合わせまでの唯一の束の間のブレークタイムだった。だから乗車のたび真っ先に窓を少し開けて「煙草吸ってもいいですか?」と一言確認する猛煙家のマナーも身に付いていた。ところが、完全禁煙になってからある異変に気が付いた。僕はタクシーに乗るたびに寒かろうが雨だろうが暑かろうが相変わらず窓を少し開けるのだ。場合によっちゃ半開けだ。すると運転手はすかさず「お客さん!寒いでしょう」とか「お客さん!雨入るでしょう」とか気を利かせてすぐ閉める。かつて窓を開けて煙草をくゆらすと嫌味なまでの速攻でエアクリーナーのスイッチを入れたように。で、「いやいいんですよ開けたので」と、これまた毎度、説明に労を費やすはめになるやっかいが増えてしまったのだ。と言うのは匂い。車内の運転手の。車はそれ自体、新車も旧車も固有の匂いがある。それに直前に乗り合わせた客の匂いなんてしっかり残るものだ。さらには運転手はたいがい中年男性。しかも半日以上も車内にこもる。それってつまり加齢臭(他人事を言えた年齢じゃないけれど)の元。車内にこってり充満する温床だ。禁煙時代になるとどうやら運転手は窓の開閉を頻繁にしなくなったと見えて、とにかく狭い車内にこもるこもる車の匂いと加齢臭。タクシーの禁煙は事前の充分な告知もあって覚悟は出来ていたのでその不便さに苛立ちも怒りもなくすんなり新しい習慣になじめたのだが、鼻が燻製マシーンになるほどのヘビースモーカーな自分がまさかこんなに匂いに敏感だったとは。そして毎度、この説明を運転手と会話せざる得ない事になろうとは。。。そう言えば、僕は人ごみの中でもすぐGFを見つける事ができる。それが出会いのきっかけだったっけ。芳しいGFの香りで。僕はヘンタイ匂いフェチなのか?
今日の東京は異常に暑い。風もどんよりよどみ、路上ですれ違いざまに風切る体臭が気になること気になること。。。以前にも増して。。。

Scent of a Woman
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」
この映画の主人公の香りフェチには舌を巻く。
石鹸の残り香まで言い当てるさまはカッコよすぎ。
http://us.imdb.com/title/tt0105323/

2008/07/04

1998年5月5日生まれ


今年の子供の日にタロは10歳になった。10年も連れ添った。彼は名古屋で生まれ、生後3ヶ月で単身飛行機に乗り我が家へやって来た。札幌の円山で5年。東京の原宿で5年。人生で最も悩み続けた不遇の試練の10年。まだまだ落としまい着けられずにもがいているが、僕もすでに40代から50代になってしまった。その10歳のお誕生日に気がついたのだが、タロの首輪はまだパピー時代に無印で買った黒い首輪のままだった。それだけシンプルで丈夫な品物だったのだろうが、相棒暦10年のお礼とお祝いに感謝を込めて、ペットブティックなるところで初めてオーダーした。なんせこういうお店に入るの気恥ずかしくって。いつも散歩で通りかかる裏原宿の犬セレブなショップ「アニマル・ミュージアム」で。

この10年、雨の日も風の日も吹雪も酷暑も台風も君がいたから僕はここまで生きてこれた。東京に都落ちした5年前は軽快に表参道を1周できたタロもすでにハーフで舌を出しハーハー息切れしているが、まだまだなこれからを共に長生きして欲しいものだ。すでにお互い白髪とごま塩な風貌になってしまったが。DOG and GOD ...


我が親愛なる相棒タロ。すっかり原宿のアイドル。名物犬だ。

2008/07/02

神戸「ステーキ桜井」の夜から半年 函館「アカシアの花が咲き出すころ」

昨年、晩秋の神戸にGFと出かけた。大阪で土曜日に舞台を観る半分仕事がらみの出張だ。たがいに仕事が忙しいゆえ毎週末はできる限り都内にいても日常からエスケープしたホテル暮らしでふたり時間を過ごしてきた折りの便乗出張、僕には3年ぶり、GFにはお初となる神戸観光を前日にブックして、翌日の大阪舞台を終えた夜は東京で過ごすという2泊3日のラブ・エスケープな小旅行となった。旅計画は毎度、私の仕事。で、新幹線で昼過ぎに着いた神戸では、レンタカーで真っ先に紅葉盛りの六甲山へドライブ。下山して80年代初頭、ブレークし始めた安藤忠雄の小建築「リンズギャラリー」や「ローズガーデン」なんて懐古をめぐり、多種なワンコの枝傘で有名な元町オカダ屋を捜して、夕飯は高級な地元名店というよりいかにもな観光名所が面白そうとネットで見つけた「ステーキ桜井」に決めた。決め手は、これぞ地方の名物店を象徴する芸能人のサイン、写真、色紙で埋め尽くされた店内とまるでレスラーのような厳ついキャラのオーナー一家の写真。ひとしきりのドライブ観光を終えても予約の時間まで少し時間が余り、ホテルで夕焼けの神戸港を眺めているうちにうとうとと一眠り。


お陰で充分な空腹状態、いざホテルからタクシーに乗り店に向かうもどんどん町灯りから遠ざかり「お客さん!住所から言えばこの辺ですよ!」と降ろされた場所は閑散とした湾岸の公団住宅群のようなエリア。金曜の夜8時、団地街のあたりは暗く人影も無くひっそり。およそ旨そうな匂いも気配も灯りも皆無だ。「一瞬ハズレ?」と不安がよぎると「あった!」とGFの声。それは何とも食欲をそそらない色気のない建物の共用通路に描かれたサインだ。見つけて安堵はしたものの、もう期待もトキメキも無くハズしたか?と不安げにドアを開けて「予約の岡田ですがー」と言う間もなく「お客さん!そこ裏口です!」と店主の声。カウンターを占めていた常連客らしきグループからの笑い声。いやぁ~ツカミはOK!裏口入店のお陰さまで一気に店主と客と会話が弾み、気がつけば最後のお客として閉店まで食事に会話に盛り上がった。神戸牛の味覚はともかく話がおびただしい芸能人たちの来店の証、写真集を見ながらの芸能界相関談義。そこは業界の端くれとはいえGFのなりわいだ。最後にオーナーの兄貴分のようなアントニオ猪木談義にひとしきり花咲かしてお開き。ご夫婦に見送られて店を出た。


写真はお店のサイトから失敬。まるで店の主のようなアントニオ猪木氏とオーナー桜井ご夫婦の図。肉に満足、猪木に満腹。いいだけ濃い口猪木通になってぐったり。僕らはさっぱりとロマンチックな口直しに「北野クラブ」で神戸の夜を締めくくった。


それから半年。何が因果か偶然か。辻仁成 原作・監督の新作映画「アカシアの花が咲き出すころ 」が函館でクランクインした。その主演がアントニオ猪木(65)。初主演映画だそうだ。GF リブは今宵も函館で猪木氏にお世話になっている。実はこの映画での繋がりにはもうひとつの奇遇が重なっている。それはさすがに業界裏話でここには書けないけれど面白~い縁は異なものが。世界は本当にスモールワールド。何かに導かれているのが人生か。。。

神戸 「ステーキ桜井」
http://www.steak-sakurai.co.jp/
函館 「アカシアの花が咲き出すころ」
http://ameblo.jp/scandi/

 
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