2011/01/11

燃料はタダ。飛行時間はムゲン。革命っす!


写真は昨年、太陽光エネルギーだけで昼夜26時間飛行に成功したソーラーインパルス。 2012年には無着陸世界一周に挑戦!勿論、給油などエネルギー源の補給もなしに飛び続けられる。理屈上はエンドレス飛行革命だ。(@solarimpulse on twitter) ✈

この @solarimpulse は、親子3代に渡るスイスの冒険家一族のベルトラン・ピカール氏が、太陽光発電によるモーター飛行機で、2012年に世界一周を目指すプロジェクトとして開発された。昨年4月に初飛実験成功。同年7月7日から8日にかけて、ついに 昼夜26時間飛行に成功。(冒険家ベルトラン・ピカール氏の祖父オーギュスト・ピカールは、気球飛行家、深海探検者で、気球による高度記録を達成した物理学者。また父のジャック・ピカールは、有人潜水深度記録を作った海洋探検家。)ソーラーインパルス計画に投資している企業が OMEGA SOLVAY 。未来の応用範囲の大きさを示唆している。この後は、太陽電池パネルが軽量小型化され、効率の良い小型モーターの開発で機体の小型化と高速化は必至。そして何より画期的な事は @solarimpulse の「太陽光」だけで昼夜駆動できる技術の証明は、個人住宅〜オフィスビル〜都市計画〜へと応用され、街の未来の風景を一変させる「新産業革命」の幕開けである事。本来ならこの @solarimpulse 革命こそ、精緻で緻密を十八番とする日本(企業)の出番なはずなのだが、もはや世界の無炭素エンドレスエネルギー革命は、SONYを追い越して行ったAppleのようにシンプル、明快に先を行っている。それもアラブの砂漠と石油の国で。豊富な「石油」資源から、ふんだんな「太陽」資源にシフトした都市計画が着々と進行。どうするニッポン!

《必見》2010年7月7日〜8日にかけての26時間飛行映像(6分)

19世紀:「石炭」を燃やした蒸気機関の発明は、機械による大量生産の時代をもたらし、職住分離の生活・街の形(都市)を、国際政治・経済を、「産業革命」した。それまでの職住一体だった生活を、住宅から職場 (工場・オフィス) に通勤する生活へ。工場、オフィス街と住宅街、それをつなぐ道、交通網と、都市の構造を変えた。その技術と富みは、大型蒸気船で、横断鉄道で、より遠くへ、より多くの人工を輸送可能にし、アフリカ、中国の植民地プランテーションビジネスの成果を本国にもたらす大英帝国時代を築く。それは同時に、他国への侵略「植民地化」と、新たに富める資本家と貧しい労働者という「階級対立」を生み出し、後のロシア、中国共産主義革命〜東西の冷戦にいたる。20世紀: その「石炭」に取って変わったのが「石油」。「石油」を燃やした動力で軽量化と馬力を上げたエンジンの時代到来。その象徴「自動車」産業が引き金となった「大量生産大量消費時代」の到来。覇権も「石炭=蒸気機関」のイギリス「ポンド」から「石油=ガソリンエンジン」のアメリカ「ドル」へ。21世紀:それから100年。元祖米自動車産業「フォード」が100周年を迎えた一昨年、皮肉にも世界の経済・産業を牽引した20世紀のシンボル、米3大自動車産業会は倒産。それは80年代、軍事独裁共産主義の覇権大国、旧ソ連、中国が瓦解し、ベルリンの壁が自然崩壊した東西の冷戦終結から20年。世界は、排気ガスによる環境破壊と温暖化を抑止せざる得ない地球の自然循環の復元元年。CO2の排出を抑えた「リサイクル」「エコロジカル」「低炭素社会」自然循環する仕組みへと、産業構造も経済意識も大変革が問われた。時、日本は、3000年来のお家芸「精緻で緻密」「壊れにくく美しい」MIJ (made in japan) ハイブリッド車の実用段階に。が、一足世界のトレンドは、クリーンエネルギーの代名詞「電気」自動車の時代へと激進。もはや自動車は「石油」を燃やす「ガソリンエンジン車」から排気ガスも音も出さない「電気」で動く静かな「電気モーター車」の時代。一昨日から始まった世界最大の自動車ショー デトロイトのNAIAS (The 2011 North American International Auto Show) で、ポルシェがハイブリット車をお披露目する時代だ。【注】2010年、ホンダはバイク (2輪) でもハイブリッド車を発表している。未来は無限の太陽利用。(@NAIASDetroit on twitter)

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