たしか初めて観たのが25~6年前の25~6才のころだろうか。往年のグレース・ケリーとジェームス・ステュアートが眩しい、ご存知ヒッチ・コックの代表作「裏窓」1954年。この映画、ヒッチ・コックのサスペンスの流儀もさることながら、小物使いの妙技にうっとりうなります。主人公ジェームス・ステュアートの恋人役扮するグレース・ケリーが初めて彼のアパートに押しかけお泊りをする夜、彼女はハンドバックを一回り大きくしたような黒のカーフスキン風なバックを持参するくだりがあるのです。これこそケリーバックじゃないと言いたいほどの必見の場面。
彼「何を持ってきたの」 彼女 「マーク・クロスの"オーバーナイトケース"よ」
彼「何を持ってきたの」 彼女 「マーク・クロスの"オーバーナイトケース"よ」
ワン・ナイト・スタンドのための何ともグレースなバッグ。ノーブルな御令嬢に "女のたしなみよ" っとウィンクされた感じ。 マーク・クロスといえば、野暮ったいボールペンやデスクまわりの男のくさいステーショナリーの老舗っと思い込んでいたのに、こんなに洒落たモノがあるなんて、思わずニヤリだ。さながら米版風流か。あらためて男と女の逢瀬の奥義を知るところ。さらにこの夜の仕立て、さすがお嬢様は粋なんです。不意打ちお泊りの必須ケータリングがふるってるんですネー。NYの由緒あるレストラン"21"が、よもや出前をするなんてネ。制服の赤いメスジャケットを着こんだギャルソン君が"21印"の岡持ちを安アパートに持ってくるとは。バイト君がバイクで運ぶピッッアのケータリングとはわけが違うセレブ演出にうっとりご馳走さま。
寄り道ついでに、こちらも眩しいオードリー・ヘプバーンとケイリー・グラントの「シャレード」1963年。タイトルバックののっけから、これぞ欧州のスキーリゾート~&これが60'sなジバンシー~のオンパレードに目が運ばれると 画面は物語が始まる帰宅シーン。パリのアパートのドア前まで、タクシーの運転手に運ばせた大小さまざまな鞄鞄鞄の山積み。それ、みーんなルイ・ビトンのモノグラム。極めつけは、印籠効いたスキーケース!これが1963年のモードなスキーの旅支度。ちなみに上映当時、日本にあった?LVは? こちらも初めて観たのが30年くらい前か、嫌味なしのスノッブにうっとり。ま、いずれのケースもグレース・ケリーにオードリー・ヘプバーンじゃ、何を持たせても気品は上がりますが。そうそう、そのジバンシーも、今ではLVMHの傘下に収まり、オズワルド・ボーディングがデザインする時代なんですねー。
今日のお題のきっかけはーお年始電話。
すっかり松の内も過ぎちゃいましたが、所用もあってちょうど昼時 "sofa style" を主宰する 林楊子さんと電話ごしのお年始トークを。彼女はアンティークとおフランスが大好きな熱中モノづくりさん。話しはいつもモノづくりアイディアの応酬合戦が心地いい。で、話の最後に安価な定番売れ筋づくりの妙案は?と、ふっとふられてとっさに吹いたのが 女子のたしなみ小間物入れ。
■
と言うのも実は、国内外を飛び回る仕事柄&ゆるキャラからか、EXGFのリブさまは、時計にピアスにリングに髪留め、その日その日の装いのアクセの品々をそこらじゅうに散らばしていた。けっして汚してるんじゃないんですヨ。流儀ネ。なので整理と便利にと、かつて贈ったジュエリーケースの布地が浮かんだのでした。というのは、林作品のここんとこヒットは布地が命。ドイツのアンティークリネン。フランスのボタニカルコットンと大ヒットのレース。人気の秘密は凝りまくりの珍しい色・柄・風合いの林味。その、珍品はぎれを生かして、ネイルやマツゲやメイク道具、ピルや生理用品に目薬、コンタクトとアイケア用品、ピアス、リング、ブレスと髪留めピンにゴム、なんて、女子には美装備アクセがいっぱいあるわけで、女子必須の小間物入れはいかがなもんでしょ。それに、仕事をしていれば、大きなトートやボストンにざっくりが日常だろうけど、バック・イン・バックになって小間物を整理できたり、仕事帰りにちょっと顔出ししなきゃなオープニングなんてに、小ぶりなバックへ移し変えもオサレ&ラクチン。そんなちょうどいいサイズの化粧品やアクセサリーを、入れる、包む、巻く、「布」。それに携帯エコバックや風呂敷もアリだし、花柄アンティークボタンと組み合わせた花柄オン花柄な携帯灰皿やシガレットケースなんてパーティーシーンに大アリだろうし。アイフォーンカバーも避妊具包みもアリアリだしね。香水はもちろん、キャンドル、お香、にバスジェルなんて香りモンは、いざワン・ナイト・スタンドには欠かせない男女を問わない嗜みネ。そうだ!トミモトラベルでも宇宙ホテル滞在用にLVとコラボしたコンドームケース考えていたっけ。宇宙っ子時代のセレブなたしなみ。
■
リアル友の皆さんはご承知のとおり、何でもマニアな百貨店主としては、鞄もうるさい百家言あるんですが、でも普段はどこでも手ぶら主義。人様にお会いする時なら、直前に立ち寄ったコンビニで買ったショートピースが4個入りの袋さげて参上します。何でかって、持ちモノを斜め読みされるのが不快なんだろうなぁー つーかーわかられちゃ困る。「何でもないけど、とんでもない」が枕流だから。それにしても、女子の美装ギアにウエアはバラエティーで楽しそう。羨ましいかぎり。。。
すっかり松の内も過ぎちゃいましたが、所用もあってちょうど昼時 "sofa style" を主宰する 林楊子さんと電話ごしのお年始トークを。彼女はアンティークとおフランスが大好きな熱中モノづくりさん。話しはいつもモノづくりアイディアの応酬合戦が心地いい。で、話の最後に安価な定番売れ筋づくりの妙案は?と、ふっとふられてとっさに吹いたのが 女子のたしなみ小間物入れ。
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と言うのも実は、国内外を飛び回る仕事柄&ゆるキャラからか、EXGFのリブさまは、時計にピアスにリングに髪留め、その日その日の装いのアクセの品々をそこらじゅうに散らばしていた。けっして汚してるんじゃないんですヨ。流儀ネ。なので整理と便利にと、かつて贈ったジュエリーケースの布地が浮かんだのでした。というのは、林作品のここんとこヒットは布地が命。ドイツのアンティークリネン。フランスのボタニカルコットンと大ヒットのレース。人気の秘密は凝りまくりの珍しい色・柄・風合いの林味。その、珍品はぎれを生かして、ネイルやマツゲやメイク道具、ピルや生理用品に目薬、コンタクトとアイケア用品、ピアス、リング、ブレスと髪留めピンにゴム、なんて、女子には美装備アクセがいっぱいあるわけで、女子必須の小間物入れはいかがなもんでしょ。それに、仕事をしていれば、大きなトートやボストンにざっくりが日常だろうけど、バック・イン・バックになって小間物を整理できたり、仕事帰りにちょっと顔出ししなきゃなオープニングなんてに、小ぶりなバックへ移し変えもオサレ&ラクチン。そんなちょうどいいサイズの化粧品やアクセサリーを、入れる、包む、巻く、「布」。それに携帯エコバックや風呂敷もアリだし、花柄アンティークボタンと組み合わせた花柄オン花柄な携帯灰皿やシガレットケースなんてパーティーシーンに大アリだろうし。アイフォーンカバーも避妊具包みもアリアリだしね。香水はもちろん、キャンドル、お香、にバスジェルなんて香りモンは、いざワン・ナイト・スタンドには欠かせない男女を問わない嗜みネ。そうだ!トミモトラベルでも宇宙ホテル滞在用にLVとコラボしたコンドームケース考えていたっけ。宇宙っ子時代のセレブなたしなみ。
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リアル友の皆さんはご承知のとおり、何でもマニアな百貨店主としては、鞄もうるさい百家言あるんですが、でも普段はどこでも手ぶら主義。人様にお会いする時なら、直前に立ち寄ったコンビニで買ったショートピースが4個入りの袋さげて参上します。何でかって、持ちモノを斜め読みされるのが不快なんだろうなぁー つーかーわかられちゃ困る。「何でもないけど、とんでもない」が枕流だから。それにしても、女子の美装ギアにウエアはバラエティーで楽しそう。羨ましいかぎり。。。
◆Wolf Designs 1834年創業ジュエリーボックスの老舗「ウルフデザインズ」。オーセンティックすぎて面白味に欠ける優れものの中で、何かのまちがいのような ゆるあま デザインと布柄が気に入り、リブさまへの「オクリモンのオクリモノ」に選定。
◆Tintamar 安価・便利で超重宝 お馴染のバック・イン・バックの「タンタマール」 (仏)。写真は、ゆるあまデザインが珍品のウルフデザインズ ジューエリー・ボックス。リブさま仕様。ボックスの中にトラベル用ボックスが。(注)写真の手はお店の方です。
◆Tintamar 安価・便利で超重宝 お馴染のバック・イン・バックの「タンタマール」 (仏)。写真は、ゆるあまデザインが珍品のウルフデザインズ ジューエリー・ボックス。リブさま仕様。ボックスの中にトラベル用ボックスが。(注)写真の手はお店の方です。
◆One Night Stand 「ワン・ナイト・スタンド」(1997)。この映画、モノ知らない凡には不評でしょうが、音、物、事、洒落に長けてる人が見たら随所にうなりっぱなしだと思いますよー。映画評論って、このツボに不見識だからいただけない。ましてやお若いモノ知らずちゃんたちが評価するネットは、なおの事。映画はナターシャ・キンスキーがNY出張で滞在しているホテルの部屋の散らかし具合がステキ!それと職業がステキ!初対面で自己紹介する時、男子の問い 「お仕事は?」 に 女子の答え 「ロケット技師」。ドキッときません?そう、そういう職業もあるよね、だけど、知っちゃいるけどめったに聞けないが大納得。そんな洒落どころ満載でラストシーンまで目が離せない。監督は「リービング・ラスベガス」(1995)のマイク・フィギス。エリザベス・シューって、いつからこんなにいい女なったのってー、見ちがえる監督力満点の快作。