2008/08/30

夏の終わりが香るころ


青春・朱夏・白秋・幻冬。人生のライフサイクルで言えば僕はかろうじて朱夏の後半らしい。まだまだ真っ赤な燃える夏。残暑の季節か。そうなら僕は、切なくけだるい甘味な夏の終りでありたいなぁー。西日にむせ返る土の草のなまめく風が香る。。。今年の東京は夏日が続いたわりにはお盆を越してからというもの、一雨ごとに熱が冷めて夏気分は急速に萎えた奇妙な静けさと不快な涼しさだ。暦どおりならこれが風情ってもんで正常なんだろうし、昔はきっとこうなのだろうけど。人・事・物が集結した欲望の熱塊が地中・天空・地平線まで高密度なTOKYOではちょっと異変で奇怪だ。あれれれれぇー夏らしさを満喫しないまま、もうこれでオ・ワ・リ?っと、尻切れトンボ。いつもの年より終わりの寂しさがグンと漂う8月末だ。まるでおやおやー?っと変化に気がつくころにはすっかり手遅れな恋の終わりの焦燥感。お相手の一挙手一投足がズン・ズンと沁みる想定外に早くやって来た別れ際。えもいわれぬ去りゆくものへのオ・ワ・リー感を加速させる。余韻に冷めぬ恋心は急冷した外気にたじろぐって感じか。


夏はわけもなく暴発しそうな生気がみなぎる。みんなジリジリ汗を吹きながら夏に燃えるキラキラがまばゆい。この世の全てがギラギラと躍動感に満ちて、満月に野生化するみたいにメラメラと夏に萌える。満月と真夏とは盛が疼く旬なのか。子供のころから大人になった今でも夏は毎回、恋しくて待ち遠しくてトキメク。その待ちわびた夏は、ふと気がつくころには、えぇーあと一週間で終りー?と過ぎ去り、土壇場に焦りまくるあの「夏休み」そのものだ。それは人生もまた「夏休み」そのものと40をすぎたころから感じ始めたけれど。あんなに長くたっぷりあるはずだった「夏休み」に、あれもしてこれもして、ああしたいこうしたいと、ヤル気も生気もてんこ盛りでいっぱいいっぱいな野望でパンパンだった?は・ず・がー? 陽光を照り返すモリモリだった青葉もシミシワ増してぐっとお疲れ色に気付くころ、みなぎる生気もかげりだし、西日がけだるさをまして夜が濃くなり始めると、昼夜を忘れて鳴き止まなかった蝉の大合唱は主役を虫の音に代えている。水と光に戯れて花火に踊って無邪気にはじけた祭りの後は未読の本の未解決の宿題の山脈が待つ。急に焦りと寂しさに襲われるあの感じ。ああ時間が足りなぁーい!あれもこれも出来ていなぁーい!こんなはずじゃなかったのにぃー! 熱闘オリンピックが終ったとたん、あっけなく今年の夏は燃え尽きちゃった?んでしょうかぁー。 そもそも夏って灼熱の太陽に身も心も焦がされて脱がされて開放感に浮き足だつけれど、どこかはかない寂しさもたっぷりあわせ持っている切ない季節でもあるんだなぁー。「太陽がいっぱい」みたいに。「冒険者たち」の朱夏の終りのように。「思い出の夏」のノスタルジックな。今日はいよいよ「20世紀少年」の封切。夏の終りにふさわしそう。30年前の唯一の学友、堤幸彦と昭和30年代がよみがえる。昨夜の雷鳴は見事な前夜祭かもね。

【追伸】 これがないから夏を満喫できなかったのかもなぁー。。。笑

暑い熱い怖い怖い悪女映画
睦言
夏休み

2008/08/21

新しいペア for HIS & HERS


メダルラッシュに湧くオリンピックが気になりつつお盆休みの最週末は2夜連続「ロータス」でミーティング。久しぶりにスコールのような雨の土曜は、なかなか進まない「アンダー30新世代建築家ユニット」世界デビューの企画と「女子プロレス再生」計画。日曜日はご近所にいながらもお久しぶりな骨董通りの角ビルに務める伊ブランドの凄腕バイヤーAさんのもろもろご相談日。彼女とは以前からネットを利用したビジネス探しのゆる~い夕お茶会議をしてきたのだが、アパレル一筋10数年のキャリアとスキルを生かし自身の趣味趣向を絞ると日本でも"GENDER"の登場以来、近年驚異的な市場革命を興した新世代メンズアンダーウェア市場と既存の巨大市場女子部をクロスさせたセレクトショップに行き着いた。カップルさんたちが男女それぞれの日常使用として、プレゼント仕様として、ペアで絞り込んだアンダーウェアの「ペアショップ」。今後どのように組み立てようかと、はてさてこれからの話で、またひとつ私的プロジェクトが誕生か?なんですが。。。のん気にしてるとそのうち出来ちゃいそうだけど。。。

色、柄、形、素材、テイスト、ブランドと、色々な組み合わせ・選択が可能なペア市場。もちろん参考写真(上)は左が女子、右が男子。

旧友なら知るとおり僕はトランクス研究家。いやフェチなマニアか。もうそれこそ30年来、世界中の様々なトランクスを試し、やっぱり綿なら伊シャツ生地メーカーの「
LORENZINI」「LUIGI BORRELLI」「NAPOLI」。絹なら当然のごとく伊セレブ下着の大御所「LA PERLA」「para」のメンズに行き着いていた。ところが15~6年前からかスーツ姿もビスポークのオズワルドに始まりタイトなシルエットが定着し、カジュアルでもローライズにワイルドなダメージ利かせるルーズなリアルストリートが定着すると、どんなに上等上質な綿や絹のしなやか布物トランクスでもごわごわと上物の着心地に影響してしまい不快。用はファッションとして内外が釣り合わないから落ち着かない。やむなくガリアーノだのアルマーニだの DSQUARED2 と、今さらながら大御所ブランドから苦渋のチョイスをしてきたのだが、そんな不満を一掃するフランス革命は起こった。それまで全くの凪状態だった男子パンツ界にエレガントなデザインとノーブルな着心地をもたらした「L'HOMME INVISIBLE」(1980年創業)に行き着いた。以来、これまた日本人のおまけに旧人類体型には微妙にジャストサイズのないところからの苦肉のチョイスでしのいできたが、時代は移り世代は変り世界はリアルストリートなファッション全盛の時代。欧州ならスウェーデン産「RESTERODS」「FRANK DANDY SUPERWEAR」と「QZ bodywear」(Uk)「ENERGIE」(It)「Pull in」(Fr)「DT Clothes」(オーストラリア)等が、北米なら「CRISTIAN ANDRE」(LA)「gonchi ginchi」(CA)等々が男子を軸に女子もラインナップする新時代が到来。男子パンツ界は劇的に様変わり。ついに日本でも若き女性デザイナーたちだけで男子のアンダーウェアだけをデザインしリリースする「GENDER」が登場し、色、柄、サイズ、デザインの選択の幅が俄然アップ。それは今まで国内に全くなかったこの分野に火をつけ、今やあっという間に多種多彩な国産ブランドが繚乱する時代だ。何せ人口の半分は男子、そりゃデカイ未開拓の新市場だから。お陰で今では元祖「L'HOMME INVISIBLE」(Fr)、「Gravevault」(Jp)、「Gender」(Jp)、「TOOT」(Jp)、「3RDWARE」(Jp)、等から色・柄・素材・デザインが気に入るものを十分選択堪能できる。中でも目から鱗を落とした"Gravevault"は筆舌尽くしがたい究極の逸品!webデザインがイマイチなのでぜひ女性デザイナーがセックスアクセサリーをデザインして世界に大革命を起こした"lelo"並みにラグジュアリーなうっとりサイトにして欲しいが、これはぜひぜひ女子たちに店頭で現物を見て手に取りその感触を堪能して頂きたい。実際はいて体感すると「第二の皮膚」と言うブランドの歌い文句以上に経験したことの無い未体感な気持ちよさに酔ってしまう。まるで湯船につかる気持ちよさ。肌を湯がなめる恍惚感だ。そして女子の勝負下着の真意がよ~くわかった。いざ今宵はと、装えばエロティックな気分の高揚に変えるのだと。それは男子もまったく同じなのだ。 "Gravevault" の触感はファッショナブルとは別次元でエクスタシーを心地よく刺激する男子アンダーウェアの新世界。

「目から鱗」「肌から快感」!うたい文句の「第二の皮膚」は言葉以上。"Gravevault" の触感はエクスタシーを刺激する男子アンダーウェアの新世界。 繊細な感覚の made in japan は恐るべし。

考えてみれば日本には機能や着心地からデザインと素材開発を長年研究してきた
ワコールトリンプなど世界に誇る大企業があるのだ。いずれも欧州、北米では化粧品の資生堂と同様に高級ブランド。繊細な感触を持つ日本人の肌と美意識を知り尽くしているはず。その蓄積されたデータと技術を持ってすれば世界の男子市場も独占、席巻できるに違いないと国産ブランド "Gravevault" の登場に身をもって実感。後は世界最高の技術がありながらスピード社に負けた敗因、それこそ行動のスピードさえあれば。近所の裏原宿には、すでにメンズアンダーウェアに特化したセレクトショップ「Luscious」「3RDWARE」等々実店舗が多数出来始めているけれど、絞り込まれたこの必需分野はネットビジネスにふさわしく、すでに新世代の新市場はネット上のショップで一大活況をていしている。


安価でセクシー&キュートな新世代ブランドが世界中から続続登場。この分野も北欧ブランドが堅調だ。中でも女子部ではイタリアの "HUE"、"INTIMO ARTU Jiadea" は鮮度抜群のイチオシ。とにかく安いのがなにより。 【注】参考写真(上)の右列すべて女子部ですよー。ちなみに左は「ペア」なブランド例。

このストリート気分な新時代トレンドは安価でトレンディーなセクシーブランドの大御所
VICTORIA'S SECRET も巻き込み、SATCパリス・ヒルトンらのセレブ使用ブームをいち早く販売するハリウッドの一大観光セレクトショップ"Kitson"などが火付け役となって、「hunky punky」(US)「BRADELIS New York」(US)「Honeydew」(US)「COSABELLA」(It)「HUE」(It)「INTIMO ARTU Jiadea」(It)「Coton Doux」(Fr)等などは安価でキュートなボーイレッグスタイルを加えて、男子スタイルと共有する傾向に拍車をかける。ちなみに、ユニセックス化した品揃えをしている新世代ブランドは、女子部からは「BRADELIS New York」(US)「Coton Doux 」(Fr)等など。男子部からはこちらも北欧ブームか?スウェーデン産「RESTERODS」「FRANK DANDY SUPERWEAR」、「QZ bodywear」(Uk)に始まり、北米産の「CRISTIAN ANDRE」(LA)「gonch gonchi」(CA)、そして要チェックは欧州勢と一線を画すクール&モダンな「DT Clothes」(オーストラリア)の女子部。しんがりはやっぱり「男と女」のおフランスざんす。無味乾燥した男子パンツ界にエレガントなデザイン&ノーブルな気心地でアモーレなエロスをもたらしたフランス革命「L'HOMME INVISIBLE」から28年。おフランスのサーフ系ストリートブランド「pull-in」はフランスでサーフィン?応米化?何ですが、女子部の多種多彩な品揃えでは新世代ブランドの中で特筆すべき秀逸のラインナップ。この両ブランドはいずれもまだ日本では火が着いていないだけに超~イチオシ!加えて既存大御所では「John Galliano」(It)「D&G」(It)「DSQUARED2」(It)も伊勢がいい。日本でも元祖「overthetwelve」にガールズが登場し、火付け役の「GENDER」も今夏から参入。国産ブランドでは新参ながら男女ともにぶっちぎりな人気を博す「3RDWARE」これぞ J な感覚?は必見。ついに天下の巨人ワコールも男子部をリニュアル開始する一大潮流だ。この勢いは、日本のデザイン、技術水準のなせる技か、ここ1~2年コラボ流行に。"Gender"が「ROEN」「DIESEL」「CHARMCULT」「NO ID.」と、リメイクブランドの"PAPER"が「mastermind JAPAN」と、止めは何と言っても"TOOT"が「Dress Canp」と組んで完売御礼の大ヒットを飛ばす。人気デザイナーズブランドやストアブランドとの限定・コラボは今後益々ブレーク必至。まさに止まるところを知らない未開の新市場。そんなわけで、「ペア」に絞ったセレクトショップを構想したいところなんですがネ。

さすが"DRESS CANP" 、"TOOT" とのコラボは秀逸。もちろん即完売。今現在、このセンスとクオリティーを越える男子アンダーウエアーは世界中どこにもない。これぞ J な感覚?

今やランジェリー、アンダーウエア、下着、何てくくられ呼ばれてきたパンツは上着と等価。完全に表着。ファッションそのものなんですねー。そのうち表参道の角にクール&モダンなインテリアやストリートなデザインの新世代アンダーウェア「ペア」ショップが出来るんだろうなぁー。従来の女性ランジェリー・ブティックの在り方とも、今のストリートなメンズ中心の新興セレクトショップとも違う。かつて80年代後半に白中堂堂と表参道の交差点に登場したコンドーム専門店「
CONDMANIA」のように。男女が普通に和やかにショッピングを楽しむ。そもそも最初に着て最後に脱ぐ人生で一番長く装うファッションなんだから。。。

■女子部■

◆お馴染のラグジュアリーなクラシックブランド◆
Aubado(Er)
http://www.aubade.com/
LISE CHARMEL(Fr)
http://www.lisecharmel.com/accueil.php?l=en
Sybaris (Fr)
http://livaco.jp/sybaristop.html
Rien(Fr)
http://www.lingerie-rien.com/index.asp?lng=us
LEJABY(Fr)
http://www.lejaby.com/
LA PERLA(It)
http://www.laperla.com/
parah(It)
http://www.parah.com/
Kris LINE(It)
http://www.krisline.com/
COTTON CLUB(It)
http://www.cottonclub.it/
JOLIDON(ルーマニア)
http://www.jolidon.it/

◆お馴染のセクシー&キュートなカジュアルブランド◆
VICTORIA'S SECRET(Us)
http://www.victoriassecret.com/

◆新世代ブランド◆
hunky punky(Us)
http://www.hankypanky.com/
BRADELIS New York(Us)
http://www.bradelisny.com/
Honeydew(Us)
http://www.shophoneydew.com/
COSABELLA(It)
http://www.cosabella.com/
HUE(It)
http://www.hue.com/
INTIMO ARTU Jiadea(It)

Coton DOUX(Fr)
http://www.cotondoux.fr/

■男子部■

◆新時代の革命◆
L'HOMME INVISIBLE (Fr)
http://www.hominvisible.com/

◆世界の新世代ブランド◆
RESTERODS (スウェーデン)最古参
http://www.resterods.com/
FRANK DANDY SUPERWEAR (スウェーデン)
http://www.frankdandy.com/
QZ bodywear(Uk) 古くからスワロフスキーをロゴに使う
http://www.qz-bodywear.com/
DT Clothes(オーストラリア) 女子もクール&モダン必見!
http://www.dtclothes.com/women/new/
ENERGIE(It) アパレルでもお馴染み
http://www.energie.it/
PULL IN(Fr) おフランスのサーフ系ストリートはクール!
http://www.pull-in.com/
pull in women は女子の品揃え充実で必見!
http://www.pull-in-store.com/en,boutique,6,,.html
XTG underwear(Sp) スペインを代表するリアルストリートブランド
http://www.xtg-shop.de/
CORE-POINT(Hk&Rr) 香港とフランスの合作ストリート
http://www.core-point.com/
CRISTIAN ANDRE(LA) お馴染みクリスチャン・アンドリュー
http://www.andrewchristian.com/
gonchi ginchi(CA) お馴染のゴンチギンチ
http://www.ginchgonch.com/

◆日本の新世代ブランド◆
overthetwelve (元祖日本ブランド)
http://www.overthetwelve.com/
GENDER (ブームの火付け役)
Gravevault (ラグジュアリーな素材革命)
http://www.gravevault.jp/ec/index.aspx
TOOT (高エロ度路線のパイオニアはすでに世界的ブランドに)
3RDWARE (3アーティストの人気ストリート系は女子にも大ヒット!)
http://www.3rdware.net/
TroisO (トワゾロワ 大人の妖艶狙い)
http://www.troiso.jp/
FranCisT_Mor::K::S.
http://mor-k-s.com/
NIGEL FEVER (小ロットのこだわる)
http://nigel-fever.com/
PAPER (リメイクブランドの代表格)
http://www.re-paper.jp/
STUD MUFFIN
http://studmuffin.jp/

《参考》
既存の高級ランジェリーについてなら一目でわかる
リュー・ドゥ・リュー
http://www.ruederyu.com/top.html
現在の新興ストリート系についてなら一目でわかる
http://rocunderwear.com/

2008/08/15

「靖国」と「コミケ」ふたつの参拝

年々戦没者の御霊を慰霊に詣でる参拝者は減り続けるのか。
終戦の日の靖国神社

8月15日。今日は今年最高の気温を記録しそうな35度越えの猛暑日な東京。63回目の終戦記念日だ。例年なら国会議員の「
靖国参拝問題」と熱闘甲子園「高校野球」がニュースの2本柱だろう。それにお決まりな「お盆休み」ネタ、猛暑なお天気情報と混雑する帰省情報が添えられて。しかし今年は新世紀を象徴する88888北京オリンピックの渦中。連日、戦後生まれもすでに平成生まれがメダルを取る時代のニュースと今日開幕のコスプレでもお馴染の「コミケ」(お正月と終戦記念日の年2回、東京ビックサイトで開催する世界最大の同人誌コミックマーケット)に取って変られた。310万人の御霊を慰霊する追悼式典に参列する遺族もすでにその半数が70歳以上の高齢者。この猛暑日に3時間も炎天下で並ぶ団塊ジュニア以降の55万人を越えるコミケファンには「終戦記念日」も「靖国神社」も何のことやら知るよしもないだろう。良くも悪くも時代は移り世代は変り、もはや「お盆」も「終戦」も存在しない。

猛暑日の中、東京ビックサイトに3時間待ちでも並ぶコミケファン。
世界から3日間で50万人を越えるファンがコミケに詣でる。

戦後63年間、唯一成長しないマスコミだけが時代錯誤した過去の亡霊のようなジャーナリズム論を御旗に、相も変らず参拝するのか?しないのか?と、国会議員に二者択一の同じ問いを繰り返し国際問題化を煽り続けているけれど。涼しいオタクでは、大画面の薄型テレビでデジタル&ハイビジョン放送される北京オリンピックを観戦する人と暑いオソトでは、新世代携帯電話を片手に中継しながらコミケ会場に参列する人。これが世界が好奇に注目する今の日本、TOKYOだ。世界のシブヤでは、その「
TOKYO!」が封切られて。。。

3人の外国人映画監督が東京を舞台に描く「TOKYO!

ともかく、総理も議員も毎日、出勤する前に必ず靖国に参拝してはいかがだろうか?そうすれば、公人か?私人か?参拝か?否か?何てアホなマスコミの問いも意味を失い、世界の見方も変るのでは? 「靖国で会おう」と最後の言葉を交わし戦争で犠牲になった若き先人のお陰で、涼しいオリンピックに暑いコミケを享受できている後輩世代としては、先の大戦で犠牲になった方々を毎日、毎日、毎日、慰霊し続けてしかるべきだろうに。普通に神社に参拝するように。63年経って、「お盆」も「靖国」も、その「言葉」も「意味」も知らない世代の時代なのだから。もういい加減、普通に冷静に毎日が慰霊と感謝でありたいものだ。 さて、そろそろ日も傾いたのでタロ散歩に出かけるとしますか。"ジャケット・レスリング" 何て呼ばれる「JUDO」なんかじゃない、これぞ本家のお家芸 "柔をよく剛を制する" 柔らの道「柔道」を応援しなきゃならないしネ。(笑) そうそう今宵は十五夜、満月ですよー。野生の「
リブ」も燃えに萌える。。。(笑)

2008/08/11

昼の鳥の目・夜の鳥の目「俯瞰」と「不瞰」

人類史上最も巨額を投じるエンターテイメント、究極のライブステージが開幕した。エンタメ産業の頂点ハリウッドがどう頑張っても追い越せない、日本映画史上最高額の映画制作費だってたかだが60臆の爪の垢。所詮オリンピックの前ではハリウッドも「20世紀少年」もウッドストックフジロックも子供の学芸会だ。使い応えのある巨額の支援を元手にオリンピックを演出し世界の63億を最高視聴率で魅了できる幸運に恵まれたプロデューサーは神か? その神で思い出したが、大統領のスキャンダルをもみ消すためにホワイトハウスに招聘された敏腕 企てモン"ロバート・デニーロ"がハリウッド一の豪腕 映画プロデューサー"ダスティン・ホフマン"を雇ってCGを駆使したバーチャル戦争をでっち上げ、世界のメディアを操作し世界の世論を欺くと言ったブラックな映画「Wag the Dog」1997があった。劇中、見事にメディア操作が成功し世界史を嘘で塗り替えた映画プロデューサー"ダスティン・ホフマン"は、これは誰も成しえないアカデミー賞総なめの金字塔だ!と歓喜し得意満面に「我が映画人生で映画史に残る最高傑作を創れた」と悦に入るも、皮肉な話、決して俺の仕事だと公言できない、誰にも知られる事のない歴史に埋もれるその偉業?を悲しむのだ。「戦争」さえも人類最大のエンターテイメントとして商業化し演出し操る米ならではの落ちなのだが。実は裏方の悦どころとしてはその気持ちがよーく分かるだけに怖い。

FSX、CGなどなかった実写映画全盛期の金字塔「ベンハー」1959も、「アラビアのロレンス」1962も、「クレオパトラ」1963もかなわない一大スペクタクル。巨額を投じたCGだらけの今の映画とはリアルな人力の迫力が比べ物にならない。

その国家が威信をかけて国費を投じる
オリンピックと言うスーパーイベントを超えるために、唯一残された最終秘密兵器、それは世界3大宗教の指導者が呼びかけて「世界宗教博覧会」でもやらない限りありえない。もし人類の平和を呼びかけるこのイベントが実現したら、いったいどれほどの経済波及効果が見込めるのかまじめにシンクタンクの試算を聞きたいものだ。運良く招致できた国には建築家冥利に尽きる歴史的建造物、つまりピラミッドのような未来永劫の世界遺産!遺跡創造のチャンスも当たる。正直、当りたぁ~い♪ し 演出したぁ~い♪ が もう時間が足りなぁ~い♪ このイベントが凄いのは国費(血税)を使わなくても、歴史の瞬きにも満たない100年の石油で稼いだ成金たちのお金よりも、もちろん人類史上最も個人で稼いだIT革命の丁子、ビル・ゲイツの個人資産よりも潤沢な宗教団体の資金だけで全てがまかなえるというところにある。全ての運営から、場合によっちゃ警備だって規律正しい信仰者たちのボランティアだけで成り立ってしまうだろう。あらゆる人の幸福を願う宗教だものいともたやすく実現してしかるべきだが、所詮、人間の発明品。今もってテロまで煽って3000年来の宗教戦争を仕切るといった本末転倒の人間らしさに呆れるが。ま、そんな妄想余談はさて置き、北京オリンピックの開会式は見事だった。テンコ盛りで長すぎるきらいはあるし、中国5000年の有史がいかに人類文化の発明発展に寄与したかを世界に誇示し、自国に鼓舞しの、し過ぎ過ぎは否めないし、無尽蔵に国費をかけられたという特殊なイベントだけれど、その全てを差し引いても2つの点で圧巻!驚愕!素晴らしいの一言だ。地球上での地理的位置、国土の大きさ、自然環境が、いかに積み重ねられたその国の歴史とその営みの所産「文化」に反映される事なのか。「悠久」という時間の長さ、「雄大」と言う国土の広さ、「優美」と言う自然の多様さが文化文明に果す役割をあらためて思い知らされた。そしてそれまで自分たちが世界の中心と信じてきた略奪の欧州人たちにとって食い荒らした中国大陸の果ての先、文字通り極東の未知の国「黄金のジパング」が19世紀末以来今日まで、世界が好奇に注目する希有な進化を遂げた「人類文化史のガラパゴス」で、その日本のルーツこそが、かの中国大陸そのものだった事を。やっぱりご先祖様は半端じゃなく凄い!黄河、万里の長城、シルクロードが印すとおり「大自然」「大人造」「大交感」そのものだ。

漢字の発明、紙の発明、印刷の発明を明快な巻物に象徴させてストーリーは紡がれ続け、羅針盤で未来を示唆するスペクタクルの連続は圧巻。こりゃ、石原都知事も気合入るだろうし道は険しいだろうなぁ~と憂いてしまう。「文化のガラパゴス」を理解できる知恵者が側近にいそうもないからね。何せドイツは首相のトップセールスで2015年から始まる新産業革命のシンボル、メルセデスに始まり、VW、アウディーと、世界の5割を占める自動車産業が全く石油を使わないCO2を排出しない未来世紀「電気自動車」を売り込み、フランスの大統領は(一応)クリーンエネルギーとされるアレヴァ社の「原発」の売込みに成功した中国の後だけに。それは、急成長のお陰で世界で一番CO2垂れ流しの国と非難されている中国だが、皮肉な事に急成長ゆえ、まるでオセロゲームのごとく形振りかまわない人の強欲が電気な高級車メルセデスを競って乗り回し、世界で一番早く中国を環境問題先進国にしてしまうからだ。その1年後が東京オリンピックとは(決定を前提に)。いやいやそれ以前に、上海万博日本館のテーマにある「Jな感覚」何て流行語を暢気に使っている場合じゃない。まるでスピード社レーザーレーサーのニの前。こんな現状では致命的な遅れを取ってしまいそうだ。国土と人口と人の強欲のパワーは本当に凄いのだから。

わかっているようでわかっちゃいない石原都知事と安藤忠雄にはもう任せて置けない2016東京オリンピック。またまたお節介な私的プロジェクト開始しちゃおうかなっ。さて、そんな歴史的大局観から現実に戻って、昨日は言いだしっぺ堺屋太一氏の言葉を借りれば日本の文化「女子プロレス」をいかに再生させるかの私的プロジェクト第2回目の勉強会を兼ねた追悼記念試合と打ち上げ会が後楽園ホールであった。試合はレアファンたちの声援、野次、掛け声がイイ感じでリング上のレスラー達と掛け合ってプロらしく激しい見せ場の連続。ファンならずとも見ごたえはあった。が、毎日オリンピックを見ている企て人としてはどうしてもついつい辛口になってしまう。道は険しく遠いかなぁー。

場内の照明と旧式のデジカメのせいで肝心のリングが写せない。

今回は企画メモが刺激したのか、言いだしっぺの
堺屋太一氏もちょっとエンジンがかかっちゃたみたいで、リングサイドにはタイミングの合ったアオキホールディングス社長 青木擴憲氏、ニトリ社長 似鳥昭雄氏、ドトールコーヒー社長 鳥羽豊氏、ヒューマックス会長 林瑞祥氏ら4人の経済人を招きこんでいた。さらに堺屋氏の知恵の右腕、上海万博日本産業館の素敵な事務局長 松岡さんも心臓外科医の名医 寺田院長、NTVのズームインやウルトラアメリカ縦断クイズなどの長寿番組でお馴染の構成作家吉田さん、上海万博の建築プロデューサー寺崎さんと、なかなかキャラがたったお三方を招いていた。中でも一番愉快だったのは心臓外科医の寺田院長と応援団の華、女子プロゴルファーのさくらちゃん。まぁ~このふたりは飲むは飲むは飲めるは飲めるはお酒。OZにはポリスというリング外の名悪役がいるが、次回からはドクター寺田という迷惑役でリングに登場しそうなノリノリ先生だ。


試合後は女子プロレス界最強の支援者、堺屋太一氏の一声で打ち上げのゴングは鳴る。堺屋氏の左隣がOZ代表尾崎魔弓、右隣から上海万博日本館の建築プロデューサー寺崎さん、事務局長の松岡さん、売れっ子構成作家吉田さん、心臓の名医 寺田院長、不動産王 西原さん、腰の低いヒューマックスの名幹事役 工藤さん、日中の政界、財界をつなぐ不思議フィクサー、ラストエンペラーの末裔 会澤さん。奥のテーブルは新宿2丁目大応援団。写真には写っていないが手前のテーブルにアジャコングをはじめとしたOZレスラー軍団が。


始まりは余裕の横嶺さくらちゃん。先輩たちにお疲れさまのお酌回り。


そこはレスラー、宴もたけなわ架橋に入ると。OZ集合の図。


レスラーと2丁目さんたちはおおはしゃぎ。さくら酔いつぶれてグロッキー。


大騒ぎの締めくくり三本〆でやっと起床のさくら
いとこの坊やと無事帰宅できたのか。


こうしてお盆休みに入り始め道路も都心も空いている東京の日曜日は暮れたのでした。それにしても日中、後楽園まで走った新宿通り、外堀通りは休日なのにスカスカでお正月以来、年に2度の空いてる東京が清々しい。しかし、いつもの事とは言え、縁は異なもので、何故か僕は女子プロレスに首を突っ込んでいる。その道のりは遠いけど。

帰途、見上げれば水道橋駅前のネオンサインも帰省で空いてる後楽園同様、月夜に涼しげ。ガンバレ!日本企業!

P.S. オカダ節@大声
今、タバコを買いに行ったコンビニで目に付いたカーサ・ブルータスに今度は物申したいが、最新号の「環境」特集に呆れてしまった。相も変らずカタチだけに囚われた狭眼で業の強い過去的な、もはや老害お爺ちゃん建築家(ただし藤森さんは除く)を先生に招いてファッション化した言葉だけのエコ特集とはガッカリだ。たった200人の小企業が歴史を変えたスピード社ではないが、若き編集者たち自身で世界の英知と組んで最新の未来計画を調査したらいかがだろう?編集部の優秀な諸兄よ!少なくとも80年代までの「ブルータス」なら先輩諸氏たちは、時の権威におこがましくも未来を独自に発案し次代を紙面で提言していたと思う。コンビニからの帰途ちょっと考えただけでも人が集中して集まるところが一番エネルギーを必要としているのだから、そのひと数を活かして、例えば、一日の乗降客が世界一の新宿駅など、駅や車道に歩道と、人が歩けば歩くだけ、車が通れば通るだけ電力が発電される「振動圧力発電」とか。首都を象徴する高層ビル街なら不快なビル風を逆手に取って都心の「風力発電」を創意工夫し、そのビルの発電はおろか排気・吸気・換気・冷風をまかなったり。もはや亜熱帯を通り越して熱帯化した東京の路面からの高熱を利用して「地熱発電」したり。タコ足配線のように張り巡らされた過密電車都市ならではで、電車が通れば通るほど発電できる。まるで禅問答のような「自己発電車」も東京のようなメガロポリスならではなはずだ。さらに人の数だけ下水の水量も潤沢にあるのだから「下水力発電」や水車の原理で「下水車」駆動のエスカレーターがあったりと、リサイクルもその過程だって活用できるかもしれない。そもそも「人類文化のガラパゴス」Jカルチャーの真髄とは「ミニマル」「ヘルシー」「エコロジカル」で可愛いい緻密なんだから。メルセデスは7年後にはCO2を出さない自動車を世に出すんだよー。あと8年しかないけれど東京オリンピックまでには間に合うかもだよ!「桶の思想」と「盆栽の思惟」をもってすれば。爽やかな宮崎あおいちゃんのオスロの旅は大歓迎だけど。(笑)
 
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