僕の日常は都心の難民キャンプと呼ばれている。とにかくいつも気絶的爆睡。夏も冬も気がつくと床で寝ている。おまけにワンコが頭に乗っかって。ベットでゆっくりぬくぬくのびのび寝るなんて「リブ」とすごさない限り皆無だ。夜も白らんだ5時過ぎ、そう8月1日、切れたタバコを買いにコンビニまで出かけた。雑誌コーナーのブルータス「CHILL特集」が目に止まり徹夜明けにはいいお題だけに思わず立ち読んでしまう。エッジをぶいぶいな各界お馴染みオピニオンリーダーたちがおのおのCHILLな旅・本・音学を挙げたページを眺めるも、どれもこれも見たことある聞いたことある万人が知るところのありふれた旅、本、音学ばかり。WWWなネット社会も十数年。おいおい!諸兄!CHILLだぜ!もう少し気の効いた鮮度満点!神聖度満開な未知との遭遇な刺激的CHILLはないのかねっ真夏らしい。各界の感度・選度・良好なオピニオン君たちよぉ~!前回の記事にあるとおり、もはや宇宙旅行がお手軽価格?で市販される時代だぜ。宇宙からの無重量な感覚・体感だってあるにもーもーもーも~。メルセデスは7年後の2015年(東京オリンピックの前年)から全ての車種をガソリンを使用しない電気自動車にシフトする時代だよん。油田を見つけて車を作った自動車産業100年の歴史が根底から覆る産業革命だよ。クワイエットでクリーンでスマートなドライブ時代だよ。ぶっちぎりな方角のびっくりする視角のすかっとするCHILLないの~~~。そもそもゴアもイビサも所詮60'sの団塊遺跡だよ~。と、ぶつくさタバコをふかして帰宅。そのまま寝たいところだが今日は朝から宅配便やらバイク便やら至急なお仕事が届く予定でやむなくそのまま仕事続行。
届いたバイク便は「TOKYO」と言う題の映画試写ビデオ。3人の海外映画監督によるオムニバス。観た感想を素に夕方からの打ち合わせに行かねばならないのだ。映画誌で近年のTOKYOブームを再特集するらしく、その企画の知恵袋役で助演の依頼だ。世界のクリエーターたちのパトロンだったバブルな80年代後期。IT革命後、世界が好奇に感じ始めたサブカルの90年代。そして今や総理大臣候補までが3JとJカルチャーを声高に演説する2008年。そういや2010年 上海万博の案内書にも日本産業館のテーマに「J感覚」なんて奇妙な言葉が書かれていたし。つい一昨日には、世界3大映画祭の最高峰「ベネチア国際映画祭」で、日本映画が3本、内2本はアニメ映画がノミネートされた。この2~3年は外国人監督たちが日本をテーマに日本で撮影したいと、そりゃもう映画、エンタメ業界はちょっとした日本ネタ映画バブルだ。で、今日は明日から公開される映画「ビューティフル・ルーザー(落ちこぼれ)」のオープニングイベント。ストリートカルチャーがコンテンポラリーなアートになった90年代。その起源ともいえるNYのアレッジッド・ギャラリーを主宰したアーロン・ローズ自ら監督した作品だぁー。
会場は若いボーダーやスケーター、ラッパーやヒップホップなグラフィティーたちが押しかけるのかと思いきや意外な事に、業界関係者とその取材の記者と思われる女子ばかりが目に止まる。そうなんだよ、総理大臣候補までがサブカルする時代。上海万博のお堅い案内にまで「Jな感覚」と言われる始末。こりゃそろそろ次代に適した的語を編み出さなくっちゃ。時代は進み世代は微妙にずれているんだから。次世代の好奇と感心のターゲットは何処。
ラフォーレ原宿の会場も閉店まぎわにはボーダーやグラフィティーの若者でごった返した。剣岳から下山したばかりの浅野忠信の姿も。イベントから戻って今夜もルームサービス。画像データと電話で締め切りギリギリな北京オリンピック行きの「コケシだるま」の打ち合わせ。日曜日に打ち合わせがある上海建築プロジェクト「アンダー30建築家ユニット」デビュー企画の詰め。「女子プロレス」再生企画の海外売り仕掛けを整理しつつ、くだんの映画誌「TOKYO」企画の妄想をくゆらせているうちにまた朝だ。そういや、この静かで神聖な神宮の鳥居前に住んで5年になるが、地下鉄「北参道駅」が出来てからというもの、なんと「ミクシー」の本社は移転してくるわ、恵比寿からは、あのファド&バブリーな「ワンダーウォール」が新社屋を建てるらしいし、原宿駅前からは、かのカリスマ美容室「サシュ」が支店を出すわ、かつての裏原宿の裏立役者アラタ君経営のヒップホップなカリスマ再生新ブランド「エルネスト」の事務所がお隣のビルに越して来るわで、このCHILLな聖地に俗族が続続やってくる。これじゃ徹夜明けの元祖俗もんオールド・ルーザー(落ちこぼれ)はおちおちヨレT&寝ぼけまなこでスローにメローなワンコ散歩もしにくくなるよ。ああぁこれがリアル「TOKYO」かい。。。
仕事部屋からの明治神宮鎮守の杜。今朝のCHILL。
P.S. 昨夜のラフォーレ原宿でおこなわれた「ビューティフル・ルーザー」会場で、映画誌編集者Mさんからご紹介いただいたこの映画の配給元であるファントム・フィルムの担当者Nさんと名刺交換をしてびっくり。会社の所在地がなななんと我が聖地。つい春先に、こちらへ越されたそうでありまする。だんだん賑やかになるんですねー。CHILLの里ワン♪。
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