1968年、15名の若手グラフィック・デザイナー、インテリア・デザイナー、写真家、彫刻家、コピーライターらによって結成されたデザイン集団「サイレンサー」をご存知ですかー? 戦後日本が焼け野原のマイナスから先進国を追いかけ、急カーブの右肩上がりを始めた高度経済成長期に、ちょうど20代~30代を迎えた団塊の世代。それまでの社会に連綿と続いてきた既成概念、社会的規範、禁断のタブーの領域までを、エロ・グロ・ナンセンス&ゲバルト(暴力的に)して打ち壊し始めた時代。あの、アジテーションが時代のサウンドだった学園闘争の時代。カタカナ職業が日本社会に台頭しだした黎明期。その火中の70年代を疾走したクリエーター集団「サイレンサー」が、唯一残した幻のヴィジュアルブック「サンドイッチサイレンサー」を。 当時、彼らが雑誌『新婦人』を舞台に連載形式で発表した実験的、写真、イラスト、漫画、オブジェ、詩、エッセイ等を1冊にまとめた伝説の活動記を。メンバーは今やその後の活動功績を称えられ、各界で受勲をしている日本を代表する世界に轟く錚々たる重鎮ぞろい。浅葉克巳、加納典明、倉俣史朗、小西啓介、桜井郁男、上條喬久、鋤田正義、高橋稔、日暮真三、戸村浩、青葉益輝、長浜治、椎根和、伊藤隆道、そしてK2の長友啓介と黒田征太郎。1974年、王立出版から世に出された(以下写真)「サンドイッチサイレンサー」初版の巻頭序文は、何と、巨匠秋山晶。くしくも、人類が初めて月面に第一歩を印した1968年に結成された「サイレンサー」の、この1冊から戦後の若者文化、今風に言えば、東京ストリートカルチャーが始まったと言っても過言ではない。新時代の第一歩。


実は再三、当ブログでも紹介してきた京美大生「トミモとあきな」のアートプロジェクト「バスガイド」をプロデュース&プロモーションしているんでありますが、先週からの上京時にその一環で、雑誌メディアの友人&同年代のクリエーターたちとの懇親会を皮切りに、連日、東京オリンピック招致委員会、国交省の外国人観光客誘致キャンペーン「ビジットジャパン」、はとバス広報部、等々と、アート活動の後援、許諾&コラボの要請行脚を敢行していくスケジュールに、11月11日(火)午後4時から浅葉さん(浅葉克己)訪問を組んでいた。今年は女優玄覺悠子の為に気合で名刺を作っていただいたりと、浅葉さんには、面倒を持ち込んでは、特段の応援をいただいて、もはや永遠に頭が上がらないのですが、今回はもっと未知なる才能の紹介。迷惑の上塗りかーと、心配もよそにトミモとの若さ(21)とルックス、キャラも幸いしてか和やかに面談も進んだ、その帰り際に、ふと1枚のDMが差し出されたんです。「今夜、オープニングのパーティーがあるんだけど来ればいいよ」。見れば、アポも取れない多忙で高名な重鎮たちばかり。しかも当のメンバーでさえ40年ぶりに会う方もおられるとの話。盟友にして同士だった故倉俣史朗さんを偲ぶ酒席とのこと。ありえないご縁との遭遇。うぅわぁー!なんで今夜ーー!万障繰り合わせて絶対行きたぁーい!しかし7時から~ では到底間に合わない。仕事の約束が深夜まで組んである当夜は。「何時ごろまでいらっしゃいますか?」「朝までいるよ。みんな血気盛んだから殴り合いの喧嘩がおこるかも」 往時のサイレンサー首謀者らしい返答に、うぅぅー行きたぁーい!と後ろ髪が抜けるほど引かれながら、トミモととその場はおいとまをした。帰途、「お前さんは即刻バスガイドの正装をして、ひとりで先に会場に行きなさい」。こちらは早く終われたら遅くなっても合流するから。「とにかく浅葉さんの後ろに金魚の糞のようにくっついていなさい!」と指示してその場を別れた。その後、次の打ち合わせ先までの道中、玄覺悠子と編集者M女史に慌てて携帯メール。二度と無い奇跡の1夜に駆けつけるように!僕が間に合わなくても、名代、人質、生贄にトミモとが先に行っているから行くようにと。。。結局、このありえない豪華スター集合の酒席はトミモとのひとり勝ち。なんと運のいいヤツか。以下、そのラッキーガールお得意の笑顔。巨匠達に、不思議がられ、お連れのコンパニオン嬢と勘違いされ、やがて京の銀閣寺に住む魅力的なアーティストである事が知れ渡り、ついには家に来なさい!ぜひ家族に紹介したいと、可愛がられ、トミモとはすっかり巨匠達のアイドルとなったのでした。未来はこうして開かれていくのですネー。よしよし。

【サンドイッチサイレンサー】
会場:ギャラリー「夢のカタチ」 東京都港区西麻布1-8-4
会期:2008年 11/11(火)~28(金)
注意:日曜・振替休日休館
《追伸》
去る10月、蜷川実花の写真でも話題となった、世界が注目する今の東京を紹介するアート本「TOKYO LIFE」が華々しく出版された。しかし、刊中、未来を切り開く確信犯 村上隆を除いて、後輩、先輩の諸活動で目を見張るものはなかった。まるで「建築家の志」だ。世界に注目される今のお若い、思念も理念も目先の自己中で小粒なクリエーター諸兄!憧れて参考にする60年代~70年代の思潮とその心意気を、かつての若者の輝石「サイレンサー」に、とくと見るがいい。未来を切り開くとは何なのかをネ。未来を切り開くは、未知の未開のやっぱりちゃっかり銀閣寺の「バスガイド」?さっ。笑

浅葉さん!すっかりトミモとがお世話になりました。ありがとうございます。

3 件のコメント:
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