2008/07/05

ヘンタイ猛煙家のひとり言

僕は自他共に誇るヘビースモーカーだ。今時、尋常じゃない化石的チェーンスモーカーだ。しかも愛煙の煙草はショートピース。香りと強さがたまらなく、それに小さなパッケージがポケットに入れてもかさばらずで肌身離れず安心快適なのだ。加えて大のエスプレッソファン。濃厚な苦味の中毒患者だ。計量不能なほどガブ飲みする。そんなわけで煙に燻され苦味に麻痺したお口直しに、これまた炭酸水をヘビードリンク。渋強いイタリア産の天然微炭酸水サンペレグリーノを飲み続けてかれこれ20年。最近はネットでワンクリック注文のお陰様で安価に大量に飲みまくれる。500mlのペットボトルを日に5~6本。もっとも煙草も6~7箱なのだが。そして止めはド級の甘党。ヘビースイーター。そんな言葉があるのか?ないのか?深夜12時を回るころには、まるで電池切れのおもちゃのように思考も身体も動きが鈍くなる電池切れのロボットだ。しかしひとたびガッツリこってりケーキをほうばればたちどころに再生復活。単純明快再起動。だから濃厚な煙・水・甘・苦、それに濃密な愛があればひょっとして不老不死かも。


写真は隔週の勢いで3泊イタリア買い付けの弾丸旅に出向く青学角にある某有名イタリアブランドの怪物バイーヤー女子君(ひとりで年間100億以上は買いまくる)の気遣いから帰国の度に届くイタリア土産のバームクーヘン(伊で独とはこれもおかしな話)。我が生存に必須な四種の神味。もちろんひとりで一口だ。

さて話は、1月7日からついに都内のタクシーまでもが禁煙になった車内での新発見!いや再認識か?カフェでも会議室でも路上でも禁煙が日常化して久しいが、タクシーはそんな会議のイライラから開放されてひとり一息つくには絶好の移動手段だった。ホッ と一服クールダウン。次の打ち合わせまでの唯一の束の間のブレークタイムだった。だから乗車のたび真っ先に窓を少し開けて「煙草吸ってもいいですか?」と一言確認する猛煙家のマナーも身に付いていた。ところが、完全禁煙になってからある異変に気が付いた。僕はタクシーに乗るたびに寒かろうが雨だろうが暑かろうが相変わらず窓を少し開けるのだ。場合によっちゃ半開けだ。すると運転手はすかさず「お客さん!寒いでしょう」とか「お客さん!雨入るでしょう」とか気を利かせてすぐ閉める。かつて窓を開けて煙草をくゆらすと嫌味なまでの速攻でエアクリーナーのスイッチを入れたように。で、「いやいいんですよ開けたので」と、これまた毎度、説明に労を費やすはめになるやっかいが増えてしまったのだ。と言うのは匂い。車内の運転手の。車はそれ自体、新車も旧車も固有の匂いがある。それに直前に乗り合わせた客の匂いなんてしっかり残るものだ。さらには運転手はたいがい中年男性。しかも半日以上も車内にこもる。それってつまり加齢臭(他人事を言えた年齢じゃないけれど)の元。車内にこってり充満する温床だ。禁煙時代になるとどうやら運転手は窓の開閉を頻繁にしなくなったと見えて、とにかく狭い車内にこもるこもる車の匂いと加齢臭。タクシーの禁煙は事前の充分な告知もあって覚悟は出来ていたのでその不便さに苛立ちも怒りもなくすんなり新しい習慣になじめたのだが、鼻が燻製マシーンになるほどのヘビースモーカーな自分がまさかこんなに匂いに敏感だったとは。そして毎度、この説明を運転手と会話せざる得ない事になろうとは。。。そう言えば、僕は人ごみの中でもすぐGFを見つける事ができる。それが出会いのきっかけだったっけ。芳しいGFの香りで。僕はヘンタイ匂いフェチなのか?
今日の東京は異常に暑い。風もどんよりよどみ、路上ですれ違いざまに風切る体臭が気になること気になること。。。以前にも増して。。。

Scent of a Woman
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」
この映画の主人公の香りフェチには舌を巻く。
石鹸の残り香まで言い当てるさまはカッコよすぎ。
http://us.imdb.com/title/tt0105323/

0 件のコメント:

 
QLOOKアクセス解析