今朝、雪山の映像を見ていたら、キラッキラと新雪が舞う朝の眩しい雪道を無性に飛ばしたくなっちゃった。「男と女」のように寝ずに飛ばして1000キロ分の泥まみれの車で彼女に会いにいくように。僕のスキーって、そんな感じだったと思い出した。スキーだよ。忘れていた。「そうだ、スキーに行こう!」今年こそはスキー三昧。もう何年も、こういう雪山には行ってない。年間180日は雪上にいた大学時代。10月には黒岳。11月には中山峠。針葉樹にパウダースノーが舞う真冬が始まっている山から下りると、街なかはうららかな晩秋。ほんの1時間のドライブなのに、まるで宇宙から帰還したかのような異世界間の行き交いがいいシーズン初め。雪を積んで泥まみれの車体が、スキー乗りの自慢の勲章だった。束の間の非日常を遊ぶ。光を追うひまわりのように雪を追って。いつも日本で一番最初にスキーをしていた。シーズンパスでテイネに通い詰めた独立当時。1週間は山ごもりした30代。おいおい40過ぎてから雪山に長期滞在してなかったっけ?この10年ときたら彼女としっとり温泉宿ばかり? 今冬はニセコヒラフに半月はいたい。できたらひと月。日に数本、スキーとぶらぶら。これが、いい。快晴の3時前。西日に浮かびだしたコブの陰影。宇宙まで抜けたスカイブルー。その目の覚めるようなコントラストを背景に、気温が下がり始めて息も雪もシュプールに舞う。これをラスト1本にして山から下りる。夕暮れ海から上がったサーフィンもそうだけど、ロッジにもどると冷えた体がポッポと火照りだし空腹と、けだるい疲れが気持ちいい。まるで朝のぬくぬく布団のような、あの快楽。あぁーとにかくニセコだ。日本一の粉雪。日本離れした広い視界と長さと道すがら。おっと、でもそれまでに失った運転免許、取り直せるでしょか。そうなんス。去年、日本の裏迎賓館の亭主、松井氏をご紹介するため親友2名と供に千歳空港に着いて、いざレンタカーを調達しようとしたら、嘘のような本当の奇遇、メンバー全員、免許切れ。そのドジ仲間の一人、恩人Mさんが、ついこの間、2ヶ月がかりで何とか再取得。その時のお勉強セット一式をオークラでお会いした先月いただいたばかり。まだ手つかずの袋のままだけど。雪山までのハードルは高い。
「The Ski」「pre」なんて、クールなスキー板が、アメリカのロコなスキーバムたちの間で流行り始めた70年代後期。青山のスキーショップ「ジロー」ぐらいしか扱っていなかった。そう、スキャンダラスにまみれた高相被告のご実家、父上は当時、最前線をハッテいた。僕もそのミニマルな2本が当時の自慢。そして、12月に入った土曜の午後ともなると、銀座4丁目交差点にはVWのビートルのように、リアにスキーを立てかけたポルシェ911を転がすリッチな学生カップルの姿が、信号待ちする退社後の人たちの羨望を煽っていた。彼女をピックして、銀座で不足品を調達して、さぁーこれから苗場に向かいそう〜な、雪のロマンズが。というのは、当時銀座4丁目のコアビル5階には「ミナミ」が、並木通りのはし1丁目には「好日山荘」銀座店があって、それぞれ、ゴーグルやグラブ、ニット帽などの小間物や、アフタースキーのニット、スエット、Tシャツなどなど、青山の「ジロー」ばりにお洒落な品揃えにした店があったから。それに「The Ski」を立てたポルシェの路駐は、見せ場だし。スノボが普及したリアルストリートファッッションの時代にはない、スキーリゾートの優雅が香る東京スキーライフって感じだった。オードリー・ヘップバーンの「シャレード」の冒頭シーンに憧れた。「華麗」とか「優雅」って、どこへ行っちゃったんだろう。この30年で。トニー・ザイラーも、つい8月に亡くなった今年、スキーはもはや、麗しいクラシック・ウィンタースポーツとなったのかしらん。マーロもそうだけど、ボグナーのセーターなんて、今着るとカッコいいと思うけどなぁー。豪奢でモダンなアルペンでネ。
LUXURIOUS RETREATS for your SKI「Blanket Bay」
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