これぞ枕流な話。20代のころからイタリアモンはファッション、ファニチャー、ステーショナリー、プロダクツ、自動車&フーズ、そして炭酸水にブラッド・オレンジジュースと、もう数えきれないくらい様々なモノをお試し現在進行形だが、ここ6〜7年前からイタモンTeeシャツならチョイスが楽しいお気に入りの3ブランドがある。ひとつは誰もが知る DIESEL(ディーゼル)の弟ブランド「55DSL」(フィフティーファイブ・ディー・エス・エル)。それってアメリカモンで言えば、Abercrombie & Fith(アバクロ)の弟ブランド HOLLISTER(ホリスター)みたい位置関係か。もう一つが「Franklin & Marshall」(フランクリン&マーシャル)。まるでアバークロンビー&フィッチをパロるノリ。そして止めは「Vintage 55」(ヴィンテージ・フィフティーファイブ)。こちらもアメリカの Vintage Vantage(ビンテージ・バンテージ)という60's〜70'sテイストのバタ臭いレトロ&キッチュ&チープなブランドのちゃかしみたいネーミングでテイストもまんま60's〜70's。ただこちらのイタモンは遊びの水準が高く、素材もディティールもパッケージも凝りまくりなので当然、価格もビンテージ・バンテージの4倍はする高級品。そこがまた洒落てるってわけだが。そして、この「55DSL」「Franklin & Marshall」「Vintage 55」に共通するコンセプトが、イタリア人から見た60's〜70's〜80'sなウェストコースト・カルチャーってところがおもしろい。サーフィンに代表される明るく軽くゆるい西海岸のライフスタイルと懐かしいアイビーテイストを取り入れたキャンパスルック。何たってイタリアンのアメリカンすよ〜。しかも気分は西海岸。で、当然、本家アメリカでも弟ブランドだからホリスターのように高校生に大人気ブランド。が、そこはイタリア製輸入ブランドになるわけでお高い。なので ビバヒル(ビバリーヒルズ高校白書)なBMWやポルシェを転がすリッチ&セレブ高校生に大人気なんであります。そんなビバヒル高校生のトレンドは、人気女優 Leelee Sobieski が高校生役で主演した映画 「Glass House」でキッチリ証明。キャンパスでもモダンな豪邸でも、彼女の着ている服のほとんどが、この 55DSL て具合です。で、そんなひねくれホイチョイセンスがおかしな Vintage 55 で、唯一お気に入りなのが写真の1枚。藍染め(インディゴ・ブルー)の香りごとビン詰めされたTee。胸の文言は架空の富士山・インディゴ・ホテルという温泉宿。ご丁寧に横浜から2時間だとか。要は架空の温泉宿の安価なスタッフ用?お客へのおまけ用?キッチュなお土産品用?と思われしTシャツ仕立てなのです。そんな遊びは縫製の細部にまでいっぱい。ま日本円で約2万とちょっと高価ですが。イタリアンのアメリカンのジャパンなんて可笑しくない?
さて、今日のお題は「イタリアのアメリカのジャパンをアメリカへ」なんておかしな顛末。昨夜の超深夜。札幌在住の親しい女子クリエーター、いや手職人と言った方が適切か。とにかく夢中になると軽く日付を忘れるほど飛ばしちゃう物作りのオタクさんからの電話相談。実は以前「急に恋人が欲しくなった」って相談を受けたとき「君ならネットで外国人の男子友を作るしかないよ」とアドバイスしていたら、ひと月前ぐらいからシカゴに住む日本好きな年下ロッカー君と目出たくメル友が成立。ここからが夢中人の真骨頂。もう仕事もそっちのけで英訳しながら毎日せっせと長文のメール交換の日々。意味がわからなくなるたびに相談電話が鳴っていたのに、ここ1週間は鳴りを潜め、便りがないのは良い知らせとばかり過ごしていたら深夜の電話。ロッカー君は東京に住む友人を頼りに10月、初来日とあいなった。当然、君に会いたい。都合はどうだい?ぐっとメル友がリアル友以上になる気配。こりゃよいよいなんですが。相談は彼からアメリカらしい自慢のプレゼントを送ったから受け取って!ときたから、こちらも何か日本的なモノを送りたい!さてそれは何か?って話。歩くモノ辞典の僕はすかさず自分の経験談も交えてこれぞ枕流な優れモンたちをいくつか提案。されど受話器の向こうはうわの空。もう鼻っから彼女の頭は漢字一文字のTシャツでパンパン。他のプランなど入る隙なし聞く耳無し。で、やむなく話題を変える例外編として、こんなのもあるんだよっと僕のお気に入りTee(写真)を紹介したところ、これがビンゴ! もう「これ送る〜これ送る〜」てな展開に。「アメリカ人が喜ぶ日本的な意味深いモノを贈りたい」って話が「イタリアンのアメリカンのジャパンをアメリカンに送る」っておかしな話になっちゃった。さすが 林さん!以下、日付を忘れて妄想爆走の夢中人さん手作りブランド「sofa sytle」。サッポロのおフランスなジャーマン気分。お題の反応大納得。
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