2009/08/06

ガーゼをまとう女に逢いたい


最近、お固いニュースを読む局アナから、ちょっと前まで権威があったアンカーウーマンまでもが、チュニックにレギンスなゆるい重ね着で登場するご時世。ちょっとちょっとスタイリスト嬢さま、いかにトレンドとはいえ、キャラとボディーとプログラムによるんじゃなぁーいって言いたくなる絵図らにがっかりだ。まるでお母さんの割烹着だよ。ゆるいとかたいは上手にアレンジして欲しい。東京都庭園美術館正門前の目黒通りを挟み、通り向かいの小路に小さなサインと提灯に gasaと印された古民家を改装したギャラリー仕様のブティックがある。そこは小路に踏み込むだけでノスタルジックな風がぬける不思議な時空。「gasa」とはスペイン語でガーゼの意らしいその店は、一昨年からパリコレにも参加している五十嵐三恵と松谷正晃らによって設立されたレディースブランド。僕は、Le Grand Blue のゴスってるエキゾなエロスも大好きだけど、スノッブな土の香り、洗練されたノスタルジー、ゆるさに品格ただようシックな gasa にも魅せられる。がしかし、着こなしはかなりの上級者向け。ふつうの人なら野良着か割烹着になっちぁいそう。コレクションに起用しているモデルのようなガーゼをまとう女に逢いたい。それにしても秋冬の写真、まるで荒戸源次郎 監督作「赤目四十八瀧心中未遂」の耽美な世界。

 
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