人生そのもの、運がよくてもせいぜい7〜80年の片道切符の長旅なのだが、その撮り直しのきかない紆余曲折のサバイブ冒険ファンタジーを美味しく面白く寄り道・道草へと誘ってくれるのが旅ガイド。ま、誰と出会うか、誰が指南してくれるかによって美味もおかしみも、まるで別世界なのだが。ボクは常々、女性版コンラン卿のようなアンジェリカ・タッシェンの人生の楽しみ方に憧れてきたけれど、この『Angelika's Paris Guide』は、以前、出版プロデュースに関わった能勢千詠子 編のディープでフェチな『パリのルール』とは真逆で、パリ観光の大道を通に楽しめるパリ・ガイドだ。アンジェリカ・タッシェン 一押しのホテル、ブティック、レストラン、カフェ、バー、etc...が、ヴィンセント・ナップの写真に収めらたタブのついた辞書スタイルで、パリの旅の魅惑的なアイディアが瞬時に引ける事請け合い。ウルトラホットなトム・フォードの秘密の隠れ家。ヘミングウェーがこよなく愛したブラッセリー。Comme Des Garcons Parisの一点ものの香水とキャンドルブティック。パリ 一番のマカロン店 Ladur。ピカソと盟友ジョルジョ・ブラックが通い詰めた左岸のコージーなビストロ La Palette 。等々、大道らしいワケありがヴォリューム満載。パリジャンよりもパリ通になるインサイダーネタの宝庫。このシリーズは他に『TASCHEN'S NEW YORK GUIDE』『TASCHEN'S LONDON GUIDE』と現在3部作仕立て。以前からある世界の都市をシリーズ化したアンジェリカの『Hotels & more』をシックにセレブにアップグレードした街ガイド。こうやって世界を旅しながら誰も知らない次ぎなる世界のチケットもらいたいなぁー。その前に人生最後の旅のお伴が一番欲しいけどネっ。
P.S. この3部作、クリスマスギフトにうってつけ。For Him でも For Her でもネっ♪
【アンジェリカ・タッシェン】タシェン社のチーフエディター。
Angelika Taschen studied art history and German literature in Heidelberg, gaining her doctorate in 1986. Working for TASCHEN since 1987, she has published numerous titles on art, architecture, photography, design, travel, and lifestyle.
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