僕のアメリカ経験は大学時代の1970年代後半、LAX から始った。乾いた風とそびえるパームツリーより遥か天高く澄みきったスカイブルー。そして、TWA と Records Building とイーグルスのホテル・カルフォルニアじゃないが眩しいミラーのシリンダー Bonaventure Hotel が鮮烈だった。どんなに背伸びしても届かない空とドライな空気とモダンな建築の開放感。自由。いや「フリー」って気分。
その LAX で思い出したが、英語を勉強するのにいいと勧められて観た映画「眠れぬ夜のために」(Into The Night / 1985)で、女優としてファンになったミシェル・ファイファー、以来、彼女をズーット見続けたている。この映画、The Fly (蠅男)でお馴染みのジェフ・ゴールドブラムやデビット・ボウイの出演の他、デビッド・クローネンバークを始め10名のとんでもない監督たちがとんでもない役で登場している見逃せない不思議な1本でもあるのだが。事は空港で始り空港のラマダ・インで終わる。。。空の玄関、空港って、なぜトキメク場所なんだろう。かつてはともかく今や特別な乗り物じゃない日常の足なのに。飛行機の形状か?空港のデザインが?パイロットやスチュワーデスの制服?空に舞い早く目的地に着く利便性?その全てが象徴する未来チックな空気感?それは Fly(飛ぶ)が誰にでも眠る野心や夢のシンボルだから?日常を超える非日常「旅」の始まりだから?その「旅」で思い出したが、「トラベラー」と「ツーリスト」の違いをデボラ・ウィンガーとジョン・マルコビッチに語らせて始るベルナルド・ベルトルッチ監督の映画 「シェルタリング・スカイ」は人間だけが考え必要とする「旅」の行き着く果て、人生という長旅の正体が見事だった。「ツーリスト」とは、ちょこっと非日常の旅をしては、また日常の待つ家に帰る。常に戻るところがあるつまみ食いの「観光客」。旅の恥はかきすての。「トラベラー」とは、帰る場所、家という日常の無い、行き着くあての無い、いわば行く先々が日常な放浪の「旅人」。恥も外聞もかなぐり捨てる傷が生き様、年輪となるライブな人生の経歴書。
旅の始まり。夢の始まり。エアポート。そのエアポートグッズが KIX(関西国際空港)から届いた。どこにも行けない夏休み。唯一のホリデー気分がガムテープとはネ。熱帯夜の妄想の旅でアラウンド・ザ・ワールドかー。ちぇ。ちぇ。ちぇ〜。
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