サザエさん症候群という言葉がある。日曜の夕方6時30分からフジテレビ系列で放映される35年も続く長寿番組が、長寿故、家族物故、世代を越えて休日の終わりを実感させるキッカケとシンボルになっているという。番組の「サザエさん」が休日の開放感から月曜の緊張感に気分を変える憂鬱なブルーマンデーの始まりを告げるらしい。サザエさんは見なくても、確かにひとりモンの中年には、日曜の夕方は、正直、孤独と焦燥が応える。そんな気分の日付をまたぐ直前、かえる子さんという愛称の不思議美人さんから携帯メールが入った。彼女は北海道で競走馬を生産している牧場の姫。もうそこそこのお年だろうが、生まれながらの牧場(まきば)のじゃじゃ馬。いや牝馬。昨今のカワイイモデル嬢とは格違いの正統的な、とびっきりの美人さんだ。乗馬はもちろんの事、近所の太平洋ではピンクのウェットを着込みサーフィン。そしてトイカメラに夢中な、どう考えても界隈では希有なお嬢様だ。その彼女、何故か忘れたころに決まって、日付が変わるこの時間帯に「思い出したのでメールしてみました」と、たぶんベットに入る前か入ってからか携帯メールを1行よこすのだ。そして、メールに気がつき、すかさず返信するするのだか、これまた決まって無しのつぶて。一方的な気まぐれとしか言いようがない。昨夜もそんなメールに微笑むも、大人の乙女の気まぐれがもどかしく、トホホ。。。だった。。。そしてメールに添付された写真に追い討ちをかけられた。僕が31歳、1986年の渾身の建築作品「パレード」ビルなのだ。そんなわけで、すっかり24年も遡る回顧な気分。僕の「1Q86」となってしまった梅雨の月曜日。
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