ここ数年で都心に出そろった世界のラグホ軍団、マンダリン オリエンタル東京、ザ リッツ カールトン東京、ザ ペニンシュラ東京、コンラッド東京、などなどは、一瞬のガールフレンドとの戯れにはいいけれど、豪華が圧倒して景色も空間も逆にスカスカお寒く泊まっていても落ち着かない。やっぱり金で買えない歴史と顧客が醸し出す風格と佇まいの東京御三家、帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニが、古くてカビ臭いけど和んで落ち着き居心地良し。中でも、紀尾井町のホテルニューオータニは、三つ子の魂百までとはよく言ったもので、東京オリンピックの翌年、小学4年の春休みに人生で初めて泊まった洋式トイレのあるホテルで、その体験が刷り込まれいるらしく、まるで故郷。その後も中学受験で度々宿泊し、大学時代は夏休みにプールのシーズンパスを利用しては、当時のGFと可愛らしくトレーダーヴィックスでグァバジュース。そして社会人になってこの歳まで40年来の付き合いだ。橋を渡って赤坂の歓楽街、ホテルの周囲は遠く明治神宮の森から神宮外苑の国立競技場、神宮球場、明治記念館と、右に新宿御苑、近くに赤坂御用地の深い森に迎賓館。都内の緑を視界にすべて集めた秀逸の緑地帯。さらに、敷地1万坪の高低差ある400年来の日本庭園。遠景に西新宿の高層ビル群。瀟洒な四谷駅と上智大学に近所の学習院初等科。そして富士山。ここの富士山は超高層のマンダリンやリッツの富士とは比べ物にならない、これぞお江戸の富士山だ。眼下の景色とアイレベルがそう見せるのだろうが、風流な白根の富士画は必見だ。もはや機能は古いが取り巻く環境が他のどのホテルよりも高雅なしつらえで、僕は住みたいほどのお気に入り。ふりかえれば、1967年、当時小6で見た「007は二度死ぬ」が、未だ少年のようにこのホテルを憧れさせているのかもしれない。
午睡後、のんびり湯に浸かり、いよいよ花火をどう楽しもうかは、お伴と自分の気分次第。バスタブからでも、ルームサービスで映画を観つつのベットからでも、トップオブザタワーのバイキングでも、THE SKY の回転ラウンジからでも、いずれも写真の通りの絶景を独占できる、至れり尽くせりのS席ばかり。
今年は30周年記念で12000発ですって、燃える夜は必至だ。
THE SKY からの花火ナイト
ベットからの花火ナイト
花火な夜を鎮めるナイトキャップにロビー階のバー・カプリもありか。帝国のオールドインペリアルバーみたく古くさくっていい感じ。もっともこちらの方が広いしスタッフを気にせずくだける。ここに来るたび、札幌グランドホテルのカラベルもそんな雰囲気で思い出す。この年代のホテルのバーが気楽で和むって20代のころからなんだけど。どこのバーでもジュースしか飲まないくせにね。
カーテンいらずのこんな夜景で夢見心地。
朝のプールはキッチリ焼けますトースト娘に
夜ごとジャズボーカルやハワイアンのライブが入るナイトプール
週末を避ければ熱帯都心の大人の夜の水遊びはリゾート感満点。
プールサイドバー、トレーダーヴィックス
アウトサイドリガーは元祖トロピカル。エキゾチックす。
夏休みに家族連れの宿泊客などの子供たちが朝から編みでトンボや蝉を捕まえてる日本庭園には、ステーキの「石心亭」、こじんまりとした「清泉亭」大人数なら「もみじ亭」の鉄板焼きに、創業179年の「山茶花壮」なだ万本店と、都心を忘れる和がそろう。ひんやりした森で蝉の声に小川のせせらぎを浴びながらの5000円のランチは高雅な昼下がりに大満足の値打ちもの。(なだ万本店はもちろん夜のみ)
なんて、時計を忘れる一日が暮れて、あぁーもう一泊と帰りたくなくなっちゃって、もういっそ住んじゃいましょうか。ってほど僕には居心地良しなんス。
そんなわけで、住みたいホテルが「紀尾井町ホテルニューオータニ」。ラブエスケープなら目白の「フォーシーズンズホテル椿山壮東京」が我がベスト。そして開業以来、四季のブルーのゴブレットは、もう一体いくつ買った事だろう。我が家の必需な水グラス。それと枕。ここのふぁ〜っつと間がありながらゆるやかに沈み込む枕は世界一。なもんで、我が家の枕は、十数年前にホテルから購入しちゃったけど、当時、届いてびっくり。既製品のピローケースに入らない。それってキングサイズのベットが気持ち普通より大きいって事なんだろうけれど。ラグホの隠れたツボだネ。で、結局オーダーメイドとお金はかかるが、とろける枕にまどろむエクスタシーには代え難い究極の逸品だ。ただ2個並べると、普通のダブルベットサイズから左右がはみ出るご愛嬌。それと、ここに住んでいた淀川長治さんとは度々和食堂でお会いした思い出深い、旧「全日空ホテル六本木」(現インターコンチネンタルホテル東京)は、赤坂からも六本木からも酔い覚ましに歩くには程よい距離で、気遣いないプールも◎。何故かここのプールはビルの谷間で集光するのかよく焼けます。それに、まるでアティック(屋根裏部屋)みたいデットスペースを利用した秘密の三角形な小部屋が1室だけあって面白い。当直の保安員さんが仮眠するようなサイズながら、窓から眼下にプールが見えてまるでスパイ映画気分。但し、ホテル案内には出ていませんのであしからず。安価に丹下な80年代、旧「赤プリ」(現グランドプリンスホテル赤坂)も、今に媚びずで静かでスキ。そして東京タワーのお膝元「東京プリンスホテル」は安価でレトロで子供に交じってプールではしゃげて気分良し。品よく静かな屋外プールならホテルオークラが◎。家の近所では、すっかりロスト・イン・トランスレーションで有名になっちゃったけれど、パークハイアット東京。最上階のプールにニューヨークグリル&バー。それと黄昏時の「梢」はナイス。ここでの富士は一番大きい。ま、こんなんが、僕の東京ホテルライフか。僕の見果てぬ妄想は、ニューオータニの屋上で、ちゃっかりお花畑をいじりつつ、かの香水を作りながら生涯ここに住みたいものです。その名も「シャネルの1967」紀尾井町。帝国ホテルで生涯をすごしたテノール歌手の藤原義江氏、旧全日空ホテルで暮らした淀川長治さんのように、終の住処にならないかなぁ〜。stimuli for romance. 危険な香りの調香師としてさっ。ま、その前にGF何とかしなきゃ夏がすぎるか。とにかく東京のラグホは予約が取れないのでお早めにーーー。
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