my first mister(マイ・ファースト・ミスター)2001 は主人公と同じ年齢で見ただけに、50を目前にしたえもいわれぬ焦燥感に沁みる映画だった。どこにも自分の居場所を見つけることのできない17才。若さ故の苛立。染めた髪。ピアスにタトゥー。果ては自傷。そんなゴスロリ少女ジェニファーと、きちんと襟付きシャツを折り畳む性格を写したかのようなトラディショナルな服飾店を営む中年紳士ランダム。年齢も好みも相反する男と女の偶然の出逢いは、友達とも親子とも恋仲とも違う互いの閉ざした心を溶かしあう奇妙で微笑ましい愛で結ばれていく。高校を出て人生の大海への踏み出しの戸惑い。幾多の荒波を乗り越えて人生の仕上げ前の戸惑い。船出と仕上げ、若さと老いの戸惑いが融解する一息つける味わい深い物語。パッケージの "Funny,sharp-edged and wry!" は裏切らない。デビューほやほやの眩しさ。フレッシュな若さのリアクション。「マン・イン・ザ・ムーン」で初めてリース・ウィザースプーンを見た時のように、リリー・ソビエスキーの輝きには目がくらむ。
2 件のコメント:
ブログを読ませていただいて、見たいなと思ったのですが、DISCASでは、貸してないみたいです。 買わなくちゃいけないのかなあ。 いい映画みたいですね。
ひろさん!映画は日本未公開ですが、wowowやスカパーでは何度か放送してました。ヒルズのツタヤにありませんかー?この映画とより少し前ですが「浜辺の家」の主人公が建築家でやはり同年 (50を前にして)だったのと境遇が自分史と重なりすぎて沁みました。笑
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